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  2024年 4月 3日 
【科学】映画オッペンハイマー【量子力学】
  ひる


3/29にようやく日本公開された「オッペンハイマー」を3/30(土)に観てきました。
全米公開は昨年7月でしたが終戦記念日前という間の悪い時期で、案の定日本では大手が配給に名乗りを上げなかったため公開日未定のまま年を越しましたが、まあさすがにアカデミー賞総なめ作品を無視する訳にもいかず、なんとか日本公開にこぎつけてくれました。

ただ、ぶっちゃけ自分が期待していた内容とはちょっと違ってました。
タイトルが個人名なので、オッペンハイマー自身の話が中心になるのはしょうがないですが、科学的な話より政治の話が中心になっていて(概ね3時間中2時間は政治の話)、若干興覚めする部分もありました。
※尚、原作は読んでないのでそれに忠実だったかも分かりません。

自分の興味は、原子爆弾の製造という困難を如何にして成し遂げたかを映像化して欲しかったので、その辺があっさりしていたのはちょっとがっかりです。
20年くらい前に読んで、今もときどき読み返している本がこの、「原子爆弾」(山田克哉著、講談社ブルーバックス刊)という本です。
まあブルーバックスなので、素人にも分かりやすく書かれた科学の本という出で立ちですが、原子核分裂という現象からウラニウムとプルトニウムの違いや成り立ち、それぞれの爆弾製造に至るまでの物理学的説明が超分かり易く、そしてその当時の科学者が結集して成功に導くという伝記調の綴り方になっていて読みやすいです。
この本を読むと原子爆弾の作り方は理解できますが、とてもじゃないが個人で作るのは不可能であることも良く分かります。

この本に登場する科学者や政府関係者も一部、映画には登場していて(とにかく登場人物が多い)その辺は楽しめましたが、やはりオッペンハイマーの政治思想(共産主義関連)についてはこの本でもほとんど触れられておらず(科学の本だから当然だが)、あんまり興味もないのでもう少し科学分野に寄った作品になってくれてたら良かったのだが。
クリストファー・ノーランなら大丈夫なはずと思ったのだが。残念です。
(ちなみに前作のテネットは大変楽しめました。その前のインターステラーは後半が若干ファンタジーチックで辟易しましたが)
山田克哉氏のブルーバックスは他にも何冊か(量子力学や宇宙論系)持っていて、どれも面白く読めるのでお勧めです。
 
 

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