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  2024年 2月 9日 
【DTM】YMOのコピーを始める
  あさ
そもそもK音楽部のドラム音源と、各メンバーの演奏ミックスのために購入したCubaseなので、打ち込みはほぼしてこなかったのですが、
せっかくある機能を使わないのももったいないし、ふと年末にYMO関連の動画を見たりしてシンセサイザーとかに興味を持ってしまったので、
試しにYMOの楽曲をMIDIで再現すべく、打ち込みを始めてみました。


手始めにRYDEENをコピーしようと思い、まずは曲のMP3をDemucsで4分割。
ドラムのみになった音源を耳コピして、ドラムパートは比較的簡単に打ち込みに成功。
苦労したのは打ち込みそのものよりも、オリジナルに似た音源探しの方。
高橋幸宏氏のドラムセット(TAMA?)は響きがまったくなくものすごくタイトな音作りで、シンバルの音すらあまり聞こえないレベル。
あとRYDEENではスネアとキックのみでタムをほとんど使ってないカンジ。
当初は有料購入したMODO DRUMを使ってユキヒロドラムの再現を試みましたが、どうやっても同じようにならない。
まあエフェクタとかも駆使すればいけるのかも知れませんが、自分がエフェクタを使いこなしていないので自信がない。
となるとある程度似た音を音源の段階で出したいので、手持ちの他の音源からいろいろ探し、なんとか近い音を選びました。
結局有料プラグインではなくCubase付属のGroove Agent SEから、原音に多少プラグイン内でエフェクトをかけて。
厳密には似てないけど、ユキヒロっぽさのある耳に心地よいタイトさが再現出来てるのでヨシ。

尚、そのアコースティックドラムには、動画でよく見る電子ドラム(ポムポム音を鳴らしてるヤツ)が付随しています。

電子ドラムの音や他パートのいかにもシンセ風の音源などは、手持ちの音源で再現できるか分からなかったので、いずれはシンセ音源から自作するとしても、
とりあえずRYDEENの早期再現のために、一旦は既存の使えるプラグインを探しました。案の定ありました。


「Synth1」という日本人作のVSTプラグインが70年代のアナログシンセに似た音源で、あまつさえRYDEENに使われているのとそっくりな音色プリセット入り。
それを使って作者自らコピーしたRYDEENを再生してみたらそっくりで、このプラグインだけでもう解決じゃん!(とは実際はならなかったが)

ドラムやベース(と、この曲にはないがボーカルも)などはDemucsでキレイに分割できるので割と耳コピが捗りますが、問題はメロディパートです。
メロディを奏でるパートには、メインやバッキングのピアノ等のキーボード系、ギター・ストリングス系などが入っていて、それをDemucsで分割することは出来ません。
いろいろネットを探し回っていたら、幸いにしてその中のMIDIシーケンス的なパート(自動演奏)のみのRYDEEN音源がYouTube配信されていたので、
この部分だけは単独で耳コピでき、先ほどのSynth1のプリセットを使ってそっくりなトラックを作成できました。
が、他のメロディパートはごちゃ混ぜな音から自分の耳で分割するしかありません。
しかもDemucsで分割した音はやはり劣化するため、素直な音源としては聞き取れません。
少しでも分割前の音源自体に劣化がないようにしたいですが、ネットで手に入るのは劣化しまくったMP3レベル。
一応、MP3と違い可逆圧縮フォーマットであるOPUSという形式の音源もありましたが、圧縮前が原音かどうかは分からない(多少128kbpsのMP3よりはマシかなという程度)
いっそちゃんとRYDEENのCDを買おうかとも思いましたが、一旦は今手に入るヤツでなんとかしようということに。

なんせ40年以上前の楽曲なので、既に同じことを試みている人はネットに沢山いて、漁れば多くの試行錯誤した過程とその結果がヒットします。
その辺の情報も参考にしながら、なんとかメロディパートの分割を試みて、一応4パートほどに分けました。(多分実際はもっと多い)
その状態で、オリジナル音源なしのMIDIのみで聴いてみると、結構うまくコピー出来てるようにも思えますが、同じように聴こえない箇所も多く、まだまだなカンジです。
トラック分けもそうですが、音色の作り込みがゼンゼンです。
同じことやってる人の中には10年以上かけて作りこんでいる人もいて、そういう人から見れば自分みたいなニワカが数週間で作って完成するはずもないことは自明なのですが。

一応、せっかく作った打ち込みRYDEENを使って、ドラムも叩けるように練習はしています。
ドラムの横にモニター(買い替え前の古い24inch)を設置しているので、そこにドラムトラックのMIDIノートを表示しておけば楽譜代わりになります。

但し、この方法ではなぜかノートが覚えられず、画面見ないとまったく演奏できないので困りものですが。
(この傾向はQuest3とキーボードを繋いでピアノ練習してるときにも同じことが言えます)
まあでもモニターをiPadとかに置き換えればライブでも使えるワザかも知れないので、新しいドラム演奏方法になるかも。(既に誰かがやってるかも)

尚、この耳コピの最終目標はYMOを極めることではなく、いずれ自作曲を打ち込みで作れるようにするための練習と思っていますが、果たして音楽的才能のない自分が作曲などできるのであろうか。
念のため申しますと、過去(中学生の頃)に1曲だけ作曲したことはあります。どこにも発表はしてないですが。
今でもメロディは覚えていますが、まあ別にさほど良い曲でもないです。
ともかく、仮にメロディは作れたとしても楽曲として完成させるにはやはり編曲が出来ないと話になりません。
和音を奏でたり、バッキングパートを作ったりってどうすりゃいいのか・・・なんとなくで出来そうなのはベースくらい。(ベーシストに怒られる)
まあその辺のことを耳コピで勉強してるってことで、良いですかね今回は。

【補足】
RYDEENはInstrumentalなので歌詞はないのですが、TechnopolisやBehind The MaskにはVocoderボイス(ロボット風の声)があります。
Vocoderと言えばRoland VP-330に代表されるハードウェアVocoderが有名だそうですが、今どきはもうソフトウェアでいくらでもあるやろ!
Cubaseにも標準で付いてるみたいなこと書いてあるし!・・・と手持ちを探してみましたが見つからず。
グレードが低いからか、バージョンが違うからか・・・ググっても良く分からんのでとりあえずフリーのVocoderを探したらすぐ見つかりました。

TAL Vocoder。簡単ですぐに使えます。
これを手に入れる前に、Cubaseの別のプラグイン(リバーブ用)を使えば似たことが出来る、と書いてあったので試してみましたが、それっぽくはなるもののVocoderそのものではない。
結局TAL Vocoderで解決してしまったので、それ以上は追わず。
試しに自分の声を適当に録音して(音程は関係ないので適当でOK)Vocoderにかけてみるとかなり良いカンジなのだが、如何せん自分の声が篭っているせいでキレイに聞こえない。
もうちょっとキレイに録音するか、と考えてる内に良いことを思いつきました。
もっとネイティブ発音でクリアな発音のツールがあるじゃん、合成音声で。

最近は所謂「棒読みちゃん」的なナレーション向けに使える合成音声ソフトがたくさんあって、あまつさえサイトで試すことも出来ます。
適当にググって見つけた、入力したテキストを色々な声で読み上げてくれるサイトを使ってみると、自分の声よりはるかに使える音声が拾えました。
ただ、合成音声は曲に合わせて歌ってはくれないので、とにかくゆっくり目に(速度や抑揚は調整可能)読み上げてもらった歌詞を録音し、それをCubaseに取り込みオーディオデータに「フリーワープ」をかけてタイミング調整すると、良いカンジにVocoderが完成しました。
いわば、合成音声をVocoderでさらにロボット音声にしてる状態で、なかなかフィリップ・K・ディック的なシュールさを感じるシチュエーションでワクワクしますな。
 
 

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