2023年 7月29日
| 【PC】簡易水冷故障【NZXT M22】
| ひる |
| NZXT Kraken X62 NZXT Kraken M22
現在ウチのデスクトップPCはCPU、GPUともに簡易水冷を導入しています。 2018年にGeForce RTX2080Ti + Core i5 9600Kで組んだ当初は、280mmラジエータのNZXT Kraken X62でCore i5を冷やすというオーバークール状態でしたが、2年後にRTX2080Tiの発熱問題の解決のため、保証を1年残した状態で分解・水冷化を決意。 Kraken X62をGPU用とし、代わりにCPU用に120mmラジエータの小型簡易水冷、NZXT Kraken M22を導入することで最適化を実現。 結果、GPUは負荷時の温度を20℃以上低下に成功し、ゲーム設定を高負荷にしてもFPSを上げられるように。CPUも十分冷却出来ていました。 GPUの保証がなくなることを恐れて水冷化が遅れたけど、もっと早くやっておけば良かった。
それから3年近く特に問題はなかったのだが、今年に入ったくらいからCPUの水枕のLEDがおかしくなった。 一応ゲーミングPCでケースのサイドパネルもガラスになってるので、光るところは光る設定にしていて通常はブルー系(#3A00FF)で統一していたのが、なんかKraken M22のLEDが赤紫っぽくなっている。 設定がおかしくなったかと思いNZXTのアプリで設定を変えるも、元と同じ色にならない。 具体的に言うと、真っ白(#FFFFFF)に設定しても白にならず、黄色っぽく見える。 青のみにするとやたら暗いので、ようするにLEDの青色成分の輝度が他の色より下がったのが原因ぽい。 X62の方はまったく問題ないのでどうやらM22のLEDが劣化したのか。 そう言えば当初から気になっていたのが、PCをスリープにするとX62のLEDは消えるのだがM22は消えない。 電源を完全に切らない限り、常時付きっぱなのだ。 そのせいで劣化が早くなったのでは? M22よりも2年も前に買ったX62が正常なんだから、やっぱり付きっぱが良くないよね・・・でも設定とか見ても消す方法がないし。
とは言えまあ冷却性能は特に問題ないし、まあいいかと思って使っていたのですが、7月初頭くらいから急にCPUの温度が上がり始めたのです。 CPUとGPUの温度はデスクトップのウィジェットで常時監視してるのですが、CPUのアイドル時の温度が40℃台だったのが急に60〜70℃台になったのです。 しかも少し負荷(たかが20〜30%)をかけただけで90℃台に入ってしまい、その状態で再起動とか掛けるとBIOSがオーバーヒートを検知して74℃を切るまでWindowsを起動できなくなるのです。
確かに今は夏です。 でも冷房はちゃんと入れてるし、PCケースのエアフロ―も定期的な掃除で問題なし。 なんと言っても、GPUの温度の方はアイドル時30℃前半で安定していて、これは夏も冬もたいして変わらんのです。 ようするに上がっているのはCPU温度だけ。 念のため水枕を一度外してグリス塗り直しとかしてみましたが、特に変化なし。 マザーの設定で電圧とかが勝手に上がってないかと疑うも、特に問題なく規定値のまま。 最近常駐アプリが増えたせいでアイドル時の負荷が増したかと思い少しアプリも削ってみましたが、数度下がるくらいで65℃以下にはならない。(CPU負荷一桁なのに) これはいよいよ簡易水冷自体の故障か。
組んで5年になるが、当時ハイエンドだったRTX2080Tiはまだなんとか現役続行出来そうだが、元々ミドルエンドなCore i5はそろそろ最新世代に替えようか悩んでいた時期なのに、まず簡易水冷からなんとかせねばならんとは。 最新の13世代ではCore i5ですら14コア20スレッドとかで(ウチの第9世代は6コア6スレッド笑)TDPも倍近く200Wに迫っているので、そもそも正常なM22ですらちゃんと冷やせるか怪しいのに、これではまったく覚束ない。 ということで、とりあえずまず水枕を買い替えることに。 ホントならラジエータがもっと大きい240mmとかにしたいのだが、ウチのケースにはもう120mmサイズしか搭載するスペースがない。 ところが120mmサイズの小型簡易水冷は選択肢がどんどんなくなっていて、M22も終売してるし他メーカーも数少ない。 やはり昨今の高TDP化で需要がなくなりつつあるのか。無名メーカーの中華製は信頼性がなあ。
そんな中、一応安心の同じNZXTから最後の頼みの綱であるM22の後継が発売されていました。 NZXT Kraken 120です。 この製品のAmazonのレビューには「Kraken Mシリーズは買っちゃダメ!」とあり、M22はポンプに致命的欠陥(?)があったせいで早めの終売となった模様。 リコールレベルなら交換対応になるはずですが、そんな連絡もないってことはそこまでではなかったのか。(ユーザ登録はしてる) とは言え結局ウチの故障もポンプが原因ぽいし。 で、代わりで登場したKraken 120も性能は似たり寄ったりだろうけど、どのみち120mmラジエータではこれ以上の性能にはならないのでやむを得ずそれを購入。 (なんだかんだ言って、結局このNZXTのLEDが一番カッコ良いってのもある)
届いたので早速交換作業に入ります。 外したM22と比べると、サイズはほぼ一緒だが配線関連がかなり違います。 M22のRGB配線はミニUSBでしたが、Kraken 120はARGB(アドレサブルRGB)というものらしい。 ・・・でどこに挿すんじゃこれは、とマザーボードの説明書を睨みながら探しましたが・・・結果、ウチのマザーにはARGB端子はないらしい笑 やはり5年前のZ390チップセットマザーは規格が古過ぎるのね。(「RGB端子」はあるが電圧が違うので挿すとぶっ壊れる) とは言えZ790の最新13世代マザーでも安物にはついてなさそうだったが。(最近はマザーもどんどん高機能化して値段が高い) やむを得ず、ARGBを外付け出来るRGBコントローラも買う羽目に。(988円の安物ですが) 問題は端子が内蔵USBではなく外付けUSB-Aなので、ケースの隙間から配線を外に出さないといけない。 ダメもとで繋いでみたら一応光りはしたもののNZXTのアプリからは認識できず、コントローラのボタンの登録パターンでしか制御できませんでした。 やっぱりちゃんとマザーにARGB端子があるヤツか、NZXTのRGBコントローラを買うしかないか。
さてそもそもの冷却機能を確認。 起動してみると・・・案の定、アイドル時で35〜40℃、負荷時でやっと60℃に届くかというところ。やはりM22は壊れていた。
故障したM22はもう捨てよう、と思っていたのですが個人サイトの情報に朗報が。 NZXT Krakenシリーズは保証期間が比較的長いようなのです。 X62辺りは6年とかある模様なので、自分のM22の箱ラベルも探しましたが特に何も貼っておらず。(シュリンクの上に貼ってあったかも知れんがさすがに捨てた) そこで購入したヨドバシのアプリで該当商品の情報(もちろん終売してるが情報は残ってた)を探したところ・・・
「購入日:2020年10月4日 保証期間:3年」!!
え、まだ2ヶ月あるやん! ギリやけどまだ保証期間内だわ。ラッキー。 ということで、修理対応を依頼することにしました。 | | | |
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