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  2023年10月12日 
【VR】Meta Quest3を導入!
  まよなか
前回(Quest2)は半年遅れでしたが、今回は発売日の翌日に手に入れました。Meta(旧Oculus) Quest3です。


いまや各メーカーからVRヘッドセットは発売されていますが、なんだかんだで自分的にはOculusシリーズを選んでしまいますなあ。
その理由としては、やはり使い続けていることでクセが分かっているから、というのが大きいでしょうか。
自分の用途としてはPC-VRがメインなので、それに特化したより高性能のHMDは他にあります(HTC ViveやPIMAXとか)が、まあ結局今となってはスタンドアロンやMRも使えるマルチカバーなハードがあった方が便利じゃん、というのもある。
用途に合わせて複数のHMDを購入する気にはなれないし、インサイドアウトが当たり前になった今となってはベースステーションが必要な旧タイプには興味がない。

ということで届いたQuest3を開封します。
Oculus Rift DK2 → Oculus Rift CV1 → Oculus Rift S → Oculus Quest2と使ってきましたが、製品版としては過去イチで箱が小さい。
やはりハンドコントローラのリングがなくなったのが大きな理由か。
(DK2はハンドコントローラがなかったため箱は一番小さい)
内部的な性能の進化はもちろん大事ですが、こういう外見の進化が見えるとより分かりやすく世代の違いを感じ取れます。
まあそもそもドライブシム・フライトシム系ばっかりの自分としてはハンドコントローラは要らないし、実際Questシリーズは素手でのジェスチャーコントロールが出来るのだが、ゲーム的には振動等のハプティック(触覚系)エフェクトが何もないという訳にはいかないんだろう・・・
でもPC-VR時は相変わらず素手では何もできないため、フライトシムで各スイッチ類を押したりダイヤル回したりを指で操作出来ないのが残念。
まあMeta的にはPC-VRはおまけ機能であってメインストリームではないので、その方面が進化しないのは既定路線なんだろうけど、せっかく出来る技術があるのにもったいないよね。

Quest2はフロントヘビーが顕著だったため、標準ストラップの場合は後頭部のカウンターウェイトなしではやってられませんでしたが、Quest3は本体が薄型化したことでマシになりました。
とは言え、やはり長時間の着用では頬骨に負担がかかるのでカウンターウェイトは欲しい、ということで少し軽量化したものを付けてみました。
(Quest2のときが約330gの鉛インゴットで、今回は約220g)後頭部のストラップが二股になったので若干カウンターウェイトを付けづらい。

<補足>ちなみにその後、カウンターウェイト用のパーツをFusion360で設計して3Dプリンタで印刷してみました。
ウェイトもQuest2と同じ330gに戻しています。これで重量バランスが良くなって頬骨にはまったく負荷がかからなくなって快適になりました。


さて、肝心の性能向上ですが、もちろんHMDの液晶解像度が増えているので画質は良くなっています。
実質の解像度向上が30%なので体感もそれくらい。
Quest2でも網目とかはほとんど見えませんでしたが、Quest3はよりクッキリな上に鮮やかさも増しています。
25PPDという数値が他と比較してどうなのかは知りませんが、この価格帯のデバイスなら十分かなと思います。
あと、これまで製品版のRift CV1以降ずっとフレネルレンズだったのがパンケーキレンズに変わりました。(DK2までは普通の凸レンズ)
具体的に言うとこれまでは片目当たりレンズ1枚だったのが2枚の複合になっています。
カメラのレンズもそうですが、やはり光学系は進化すると複合レンズになっていくのですな。仕組みはさっぱり分かりませんが。
フレネルは周辺視野でゴッドレイ(後光みたいな)が出やすいのが難点でしたが、パンケーキになって全く気にならなくなってます。
ただ、Rift S以降パネルが有機ELではなくなってしまったため、暗闇が暗くないのは相変わらずです。
(とは言えSONYとかみたいな光学屋ではないMetaが有機ELに手を出すとCV1やQuest1みたいに解像度詐欺パネルを使う羽目になるので・・・)

とりあえずいつものVRモードでAssetto CorsaやAssetto Corsa Competizioneをやってみる。
まあなんと言うかキレイなんだけど、なんかキレイすぎて逆にテクスチャの粗が目立つ?カンジ。
Quest2ではフツーに出来が良いと思っていたコースMODとかが、なんかアニメチックなテクスチャで安っぽく見えます。
MODじゃなく公式コースなら特にそんなことはないので、今までVRモードでプレイしていたことで気づいてなかったMODの粗がはっきり分かるようになってしまった。
これは良いことなのか残念なことなのか。
もしかしたらグラフィックの調整の問題かも知れないので、この辺は追々確認するとしましょう。

そしてなんと言ってもQuest3の目玉はMR。
もちろんPC-VR利用時にはまったく関係がないですが、VRの未来を感じ取るために必要な機能と言えます。
ヘッドセットを被ったまま外が見える機能(パススルー)はRift Sからありましたが、白黒・低解像度・2D表示なためMRというよりは「ちょっと周囲を確認する」以上のものではなかった。
これが急にフルカラー・高解像度・3D表示のマジもんのMRに。(その間にPICO4やQuest Proなどが出てますがそれらの性能も凌ぐ)
まあ今となってはAppleのVisionPro(まだ未発売)に比べるとしょぼく感じてしまうが、50万円以上するデバイスと比べるのもナンセンスと言えばナンセンス。
コンシューマ向けとしてはよくやってるレベルでしょう。
そもそも自分はPICO4やQuest Proの経験がないので比較できないのですが、既存のMR搭載HMDでは2D平面表示で距離感が掴めないとか、白黒画面にカラーフィルタ掛けたみたいな不自然なフルカラーだとかで違和感があったらしいですが、Quest3に関しては肉眼には程遠いもののRift SやQuest2までとは比較にならないレベルで、まさしくMRの夜明けを感じる。
ただ、フツーに周りを見回してる分には問題ないけど、手を近づけたりすると背景がグワンと歪んだりするのはなんとかもう少し軽減して欲しいところ。
ファームアップデートで改善すれば良いけど。

問題はコンテンツですな。
まだ「MRを使って何をするか?」を議論してる段階なので、おそらくホントに意味のあるコンテンツが出てくるのはさらに数世代先な気がしますが、それでもやはりこのQuest3がMRの端緒だったと未来で言われるデバイスとなる可能性はあります。
フルカラーで一般向け価格のMR機能搭載はPICO4が最初かも知れませんが、やはりまともなコンテンツがなかった。
開発元が中国なので若干警戒感はありますが、PICOシリーズは旧Oculus以外で自分が一番注目しているデバイスです。
なんと言っても低価格な上にPC-VRもスタンドアロンもいけてMR機能もあるという、Questシリーズとジャンル丸被りなので。
PICO4は定価49000円ですが、よく8000円引きセールをやってるので現行のHMDとしては最安値のため、買うかどうか悩んでました。
しかしQuest2より優れている部分がそれほどない(実質フルカラーMRくらい)ため躊躇していたところだったので、6月の発表当初はQuest2やPICO4よりはるかに高い(74800円)HMDだし即買いはないだろうなと思っていたQuest3ですが、結局最新のMRを体験してみたい気持ちが勝ってしまいました。

一応、いつもOculusシリーズにデフォでインストールされている体験アプリとして、Quest3にはMRを体験できる「First Encounter」が入っていて、これを遊んでみるとMRの凄さが良く伝わる出来になってます。
まだ製品版が出てないので分からないが、他に近々ローンチ予定のMRアプリを体験した記事によると、残念ながらその中で一番出来が良いのがこの「First Encounter」だそうなので、今のところMRの実力を引き出すコンテンツはまだまだ出て来ない模様。
まあ2〜3年も経てばリッチなMRコンテンツが溢れてるかも知れませんが。

※尚、Quest2はPCのUSB-C端子からのケーブルで充電出来ましたが、Quest3はスリープ中だとしてもまったく充電されないので電源に繋ぐ必要があります。
 それで今回から電源アダプタ(18W)が同梱されてるのか。知らんけど。
 
 

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