2015年 7月 4日
| 【PC】Assetto Corsa徒然
| ゆうがた |
| いやあ、良いゲームです。 GP4以来の長く付き合えそうなカンジ。 これまで長く遊んだレースゲームは、ファミリーサーキット'91、スーパーマリオカート、セガラリー、Psygnosis Formula 1、グランツーリスモ、そしてGrand Prix4ですが、このゲームもAssetto Corsa「2」とか変なバージョンアップをせずに、長らく熟成させていって欲しいと思います。
さてベタ褒めしといてからなんですが、Assetto Corsaはまだまだ発展途上です。 公式にMODが許されているから良いとはいえ、公式カーやコースはまだまだ少なく(あまつさえかなり偏っていて)、ゲーム要素にも制限が多数あります。 例えば、コースコンディションには路面グリップレベルや時間帯、気温などの変更可能な要素がありますが、なぜか天候や夜間はありません。 天候は晴れとか曇りとか霧とかの走りに関係のない要素はありますが、雨天はなく、時間帯も朝から夕方まではあるものの、照明が必要な暗さはなし。 公式からのアナウンスでは、「雨天や夜間の要望があるのは分かっているが、計算が大変な割に結局使用されるケースが少ないため、優先しない」としています。
Assetto Corsaは、かなりリアリティを重視するレースシミュレータだと言われています。(反論もありますが) 事実、(どこまでパラメータに生かされているかは知りませんが)製作元のKunos社はイタリア・ヴァレルンガサーキット内に本社を構え、Assetto Corsaで公式カーとして登場するクルマは、実車をサーキットで走行させてデータ取りしているようです。 また、収録されているコースはすべて、レーザースキャンしたもののみだとか。(なのでヨーロッパのサーキットは多いが、鈴鹿とかがまだ登場しない) それくらい、リアリティの追求に余念がないので、雨天や夜間走行という特殊な状況に関して、カジュアルな搭載をしたくないようです。 まあでも、確かに使用機会が少ないとしても、やはり好きなゲームにはそのくらいは搭載して欲しい要素。
公式カーは、ドアが開いたりワイパーが動いたりヘッドライトも点くのに、ゲーム中にはそれらの要素は機能しません。 (一応ヘッドライトはレース中でも点くが、物理的に前方を照らす計算はしておらず、飽くまで外見上点灯しているように見えるだけ、つまり飾り) 確かにAssetto Corsaは、クルマの挙動とグラフィックエフェクトに相当力を入れているため、なまじっかな計算でリアリティを損ないたくはない、というのは分かります。 まあ、雨天や夜間は全くやる気が無いとまでは言ってないようなので、いずれ追加してもらえると思って気長に待ちましょう。
ちなみにKunosが雨天や夜間より優先すると言っているのが、車種やコースの増強です。 どちらも時間を掛けて実車や実コースをスキャンしているので、ポンポンと追加されていく訳ではないのですが、一応今後の計画もある程度明らかにされているので、楽しみなところでもあります。 今のところ、やたらと多いロータスとフェラーリが目立っていますが、まだ日本車はニッサンGT-R GT3の1台のみだし、ランボルギーニもないしフランス車もゼロだし、まあいろいろと足りてません。 とは言えGTシリーズみたいなただのクルマ図鑑になって欲しい訳でもないので(そのレベルで良ければMODで事足るので)、車種は慎重に選んでくれれば良いです。 スポーツ要素のない一般車は全く不要なので、最低でもGTカーと言える車種で、バリエーションも一般車とGT2・3くらいの3車種くらいでOK。 (明らかにロータスエボーラとエクシージはバリエーション多過ぎ) それともっと旧車が欲しい。 現状でもアルファロメオのGTAとか、フェラーリF40、ロータス49と98T、RUFのCTRとACコブラ427SCなどがありますが、まだまだ少ないです。 エンスーな旧車と言えばやはり、ランボルギーニ・ミウラやフェラーリ250GTO、ロータス・エランにヨーロッパ・スペシャル、ランチア・ストラトスにデルタHFインテグラーレに037、BMW2002とかオースチンヒーレー・スプライト、ジネッタG4、マセラティ・ビトゥルボ、ポルシェ911カレラRSR'73、オースチン・ミニ・クーパーS、デ・トマソ・パンテーラ、さらにはKPGC10ハコスカやホンダS600などなど、垂涎モノのクルマがAssetto Corsaで走れたら言うことないなあ〜 (このクルマたちはMODなので、ぜひ公式で欲しい)
そんなことより優先してやって欲しいのが、Oculus Riftのフルサポートです。 現在、アーリーサポートという形で、一応ちゃんと動作はしています。 もう今や3D酔いはしなくなり、逆にOculus Riftなしではまともに走れなくなってしまいました。
平面画面でプレイすると、車幅感覚も分からず、コーナーのクリップまでの距離も測れず、曖昧な走行しか出来ません。 HMDを装着すれば、それほどまでに実車のコックピットに乗って運転している感覚が伝わってくるのですが、残念ながらゲームとしてはまだ欠陥があります。 Oculusモードでは、平面画面の時にはあるゲーム内メニューが全く表示されないので、一時停止が出来ないとか、HUD表示がない(唯一ラップタイムだけは表示されるが)とかの問題があります。
スピード、エンジン回転数、選択ギア、燃料残量などのHUDに関しては、リアリティという意味では無くてもOKですが(公式カーやちゃんとしたMODならメーター類も動いているので)、もっと大きな問題としてカーセットアップが一切出来ないということです。 走行前にピットで、タイヤ選択や車高調整、空力セット、ギア比など車種によって変更可能な要素があるのですが、HMD画面では一切のメニューがなく、全くの「吊るし」でしか走れません。 車に慣れる段階のプラクティス走行ならともかく、タイムを詰めるためのセットアップが出来ないとなると、面白さも半減するし、オンラインでレースするには相当不利になります。 一応、ゲームの外でINIファイルを直接編集すれば、吊るしのセッティングを変更できますが、一々ゲームを一旦止めないといけないので興冷めするし、オンラインではチート防止のためにINIの直接編集が禁止されているかも知れないため、現実的ではありません。
まあOculus Rift自体がまだ開発版だし、来年の製品版が出る頃にはフルサポートされるのかも知れませんが、出来たら早めに対応して欲しいなあ〜 | | | |
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