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  2022年 5月29日 
【DTM】Windowsでも動作するように!【朗報】
  ひる
先日購入したCubase Artistですが、まだ活用出来ていません。
なぜなら前回も触れたとおり、ウチの9年物のMacBookではスペックが低すぎるからです。

Cubase本体とデフォルトのソフトドラム音源(Groove Agent SE)だけなら、一応動作します。
(但しGarageBandもそうだったが、トラック数が増えると厳しくなると思われ)
がしかし、Groove Agent SEよりもリッチな音源を使いたくてインストールしてみたら、1トラックしかないのにマシンパワーが足りず、音がブチブチ切れて演奏にならないのです。

その音源とは「MODO DRUM」。

通常、ソフト音源というのは実際の楽器を演奏した様々なパターンの音をサンプリングしたものですが、MODO DRUMはCPUで計算して音を出す物理モデリングドラム音源で、ドラムやスティックの材質や響き、音域や反響までも細かく調整して理想の音にチューニング出来るのですが、その分マシンスペックが必要。
(厳密には物理モデリングしているのはドラム系の音だけで、シンバル系はサンプリング)
CubaseとMODO DRUMそれぞれ単体なら問題なく動作するが、Cubaseの内蔵音源としてMODO DRUMを呼び出すとスペック不足に。
(電子ドラムのスコアを記録するときだけ別の音源を使い、後で音源をMODO DRUMに変えれば一応いけるけど・・・)

まあ買い替え必要となれば、どうせ新しいMacを買うならAppleシリコンのM1コアが良いのだが、13インチMacBookで一番安いのはMacBook Airで12万円くらい、最安はMac miniで7万円くらい。
まあいずれは買うかも知れないが、そろそろM2も出るかもというタイミングだしちょっと様子見したい。
ただ、このMacBookを購入した頃とは違って現在のメインPCはWindowsマシンで、そっちの方が圧倒的にハイスペック。

じゃあCubaseをWindowsに入れれば良いじゃん! となる訳ですが。
以前も書いたとおり、Windowsの内蔵音源(WDMドライバ)はホント使えないのですよ。
電子ドラムを普通に繋いでも音が遅延しててまともに演奏出来ないのです。
ところがですよ。
ダメ元で何度目かのチャレンジをしたら、結果的にかなりマシになりました。

そもそもCubaseの旧バージョン11までは、1ライセンスでPC1台のみしかインストール出来ず、別PCに入れ替えるにはライセンスの移行作業を行わないといけない。
(ProとArtistにはさらにUSBドングルが必須)
これも前回書きましたが、バージョン11の体験版を入れた時に酷い目にあったので、二度とやりたくありません。
ところが最新版のCubase12から、ライセンス制限がかなり緩くなりました。
USBドングルが廃止され、1ライセンスで5台?くらいまで同時起動出来るようになりました。
なのでもうあのような酷い目には合わない。

と言うことで、Win/Mac双方に導入するハードルが下がったので、ダメ元ですがWindowsにもCubaseを入れてみました。
そして遅延が酷くて使えないWDMドライバに介入して遅延を軽減する無料のASIOドライバ「ASIO4ALL」を入れてみる。(最新の2.15が出ていた)
しかしASIO4ALLの設定画面では自分の電子ドラム「Alesis Nitro」が表示されない。

前は表示された気がするけど・・・さらに状況悪くなってる?
ちなみにCubaseの出力先としてASIO4ALLを選択するが、音の遅延どころかまず音が鳴らない。(Mac側の初めの状態と同じ)

で、色々触っていてここで気づいた。
Windowsの音の遅延問題というのは、そもそも入力されるMIDI機器の問題じゃない。
入力された信号を音に変えて出力するときの遅延なのだ。
つまりASIOドライバがやってるのは、Windowsの音声出力インターフェースに介入して遅延を減らす動作。
そりゃ設定画面に電子ドラムが出てくるはずはない。そこで選択すべきは音の出力先なのだ。

電子ドラムを直接PCに繋ぐためにASIO4ALLを使用するという同じ境遇のブログが全然見当たらず、ASIOドライバが付いてない格安オーディオインターフェースを繋ぐ方法ばかりだったので、てっきりUSBで繋ぐデバイスが設定画面に出ないといけないと思い込んでいた。
が、オーディオインターフェースは信号の入力先でもあり出力先でもある(MIDI機器もマイクもスピーカもここに繋ぐ)から当然だが、電子ドラムから音を出す必要はない。

自分のPC環境でスピーカに出しているオーディオOUTPUTを、ASIOの出力先として選べば良いだけ。
(ウチの場合はグラボのDisplayPortから出力)
そしたらCubaseから音が出た上に、ドラムを試しに叩くと遅延がほとんどない!
これならイケるかも! と思ったが、試しに練習曲でドラムを叩いてみると違和感があり、やはりほんの少しだけ遅延があるようだ。
遅延を極力なくすにはASIOドライバのバッファの数値を下げれば良いらしいので最低まで下げてみたが、明らかに音質が悪くなる。
(最初のウチはちゃんと鳴っていても、連続して叩いていると音が割れたりするし、そもそも音質自体も悪い)

やはりASIO4ALLのみで無料で解決!という訳にはいきませんでした。
となるとオーディオインターフェースを買うしかない。まあでもMacを買い替えるよりははるかに安い。
結局Steinburgとかを買うか?と考えましたが、Amazonで探していると良いのを見つけました。

Arturia MiniFuse。メーカー名は全く知りませんが、ちゃんとDAW用を銘打ってるのとUSBハブ付きなところが気に入りました。
ようするに、Alesisのドラムをオーディオインターフェースに繋げられるのです。(まあただのUSBハブとしてだが)
DAW関連のケーブルは纏まってる方が良いですからな。
で、まあせっかくオーディオインターフェースを買うなら、PCの音自体を全部ここから出せばPC内蔵音源から出すより音も良くなるので、オーディオインターフェースとPCスピーカを繋ぐケーブル(ステレオミニ ⇔ モノラルフォノLR)も買いました。
もちろん電子ドラム演奏時はスピーカじゃなくヘッドフォンで聴きますが。

モノが届いたところで早速導入開始。
なにやらDAW関連の付属ソフトが山のようにあるようですが、とりあえず今は要らないので、専用のASIOドライバだけインストールします。
ちなみにオーディオインターフェース本体の電源は不要で、USB3.0のバスパワー駆動です。
Cubaseを起動すると、新規導入のASIOドライバを検知してくれて、こっちに切り替える?と聞いてくるのではいを応答。便利。
しかし、実際に鳴らしてみるが音が鳴らない。
ホントDAWってヤツら、ワザとやっとんじゃなかろうかと思うくらい、最初は音が出ないよね。
MODO DRUM単体でASIOを指定したときはちゃんと音出てたから、これはCubaseの問題。
いろいろ探した結果、出力先は確かにArturiaのASIOドライバを指していたが、オーディオインターフェース内の出力先に「LOOPBACK LR」が設定されていた。
これを普通の「Output LR」に変更したところちゃんと音が出ました。(なんでLOOPBACKをデフォで選ぶねんな・・・)

やっと音が出たので試し叩き。
よっしゃ、まったく遅延なし! そしてとてもクリアで良い音質!
MODO DRUMのチューニング結果も分かりやすいし、マジでアコースティックドラムみたいな音が叩ける。
いやこれは凄い。なんでもっと早くオーディオインターフェース導入しなかったのか分からんくらい。
たかだか1万円ちょっとでこんなに音質良くなるものなのか。

尚、今のところMODO DRUMは無料版のままですが、それでもドラム音源が1種類しかなく拡張が出来ないこと以外は機能制限なしなので、全然使える。
製品版はブラックフライデーセールの時に買うつもりです。(通常39800円→9800円くらいになるらしい)


メインPCのWindowsの方はそれなりにゲーミングPCなので、おそらくCubaseからMODO DRUMを呼び出してもトラック数を増やしても、MacBookに比べれば余裕があるはず。
これで心置きなくDTMに励めるじゃないか。
 
 

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