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  2020年10月10日 
【PC】GPU水冷化
  よる

2018年11月に組んだ今のメインPCも、もうそろそろ2年。
当時最新鋭のハイエンドだったグラボ「GeForce RTX 2080 Ti」も、先月登場した新型GeForce RTX30xxシリーズにより、ついにハイエンドから引き擦り降ろされました。
しかしながら、買い替えを考えるほどRTX 2080 Tiも見劣りはしておらず、まだまだ現役と思っている訳ですが(なんせ15万以上したし)、ここにきて調子が悪くなりました。

3連で装備されている空冷ファンの一つが異音を発し始めたのです。
具体的には、50%以下の回転率で回している分には問題ないのですが、コア温度が上がってそれ以上回り始めるとどこかに擦れている音がし始め、80%を超えるとガリガリガリと聞くに堪えない騒音となります。
どうやらファンの軸がブレて他のパーツに干渉している模様。
低温時はファンを止めて無音になる機能があるのですが、そうするとGPUをほぼ使ってなくても50℃を超えてしまうため、最低でも40%で常時回転するように設定していました。
40%はほぼ無音と言えるレベルで、それでも33℃くらいに下がるので、無駄にGPUコアに負荷をかけないようにしたつもりでしたが、逆にこの設定だとファンの寿命が縮むのか。
異音を発しているファン周りの擦れそうな外装パーツを外してみたりしたのですが、直後は良い兆候が見えたものの、しばらく100%で回しているとまたもやガリガリ音が。
周りのパーツとは5o以上空いているのに、想像以上に軸がブレているようです。

海外購入(Amazon.co.jpでの購入だが現地マーケットプレース出品)のため3年保証があり、まだ1年ほど残り期間があるのですが(日本法人から買うと大概1年保証しかない)、
故障状況を説明して(中国法人だが日本語は通じる)、動画を撮ったり現物を送って修理を待ったりとかも面倒で時間もかかるし、もうせっかくだから水冷化してしまうか!

なんせ正常に動いているときでも負荷をかけるとかなりコア温度が上がり、新品の頃は最高76℃くらいだったのが、今や毎日80℃超えが当たり前。
80℃を超えたら警告表示を出すようにしているのですが、レース中に警告が連発されると壊れないか気を揉むし、水を差されてレースに集中できない。
GPUの水冷化はCPUに比べると面倒だし保証もなくなるのですが、最近はコストもそれほどかからず、かなり効果があると聞いたのでせっかくならやってみたいなと。

もちろん本格水冷は規模がデカすぎるしスキルも要るので簡易水冷オンリーですが、以前調べたときはほぼ選択肢がなく、NZXTのキットくらいしかありませんでしたが、
2年経って改めて調べてみると・・・やはり未だにそれしか選択肢はないカンジ。
水枕&ラジエーターはCPU用のをそのまま使えるので他メーカー製でもいけるのですが、GPUに取り付けるキットがNZXT製くらいしかありません。
まあただのアダプタの金具とファン(コア以外のチップを空冷する)のセットなので、3〜4000円の大したもんでもないのですが。
ところが、Amazonでも価格コムで検索しても、同キット「NZXT Kraken G12」は売り切れ。(マケプレでは倍の値段)
盛大な異音を発しながらレースはできないため、入荷を待つような余裕はない。
しかし、確か梅田のヨドバシが以前、NZXTの特設コーナー作ってたな、と思ってヨドバシドットコムで検索したらなんとか在庫がありました。

どうせなら水枕&ラジエーターもNZXTに統一しようとと思い「Kraken M22」という一回り小さいヤツが安かったのでそれを購入。
しかしこれは実はG12とは合いませんでした。(アダプタの口金の大きさが違う)
ただ、現在CPU水冷用に使用している同じNZXTの「Kraken X62」は間違いなくG12と合うので、ダメなら入れ替えるだけということで。
あと、GPU水冷化に伴って、GPUコアは水枕に接するものの、その他の発熱するチップ(VRAMやVRM)には何もなくなるため、その冷却用に小さいヒートシンクが要るとのこと。
(キットにファンは付属するものの、ヒートシンクは付属しないので別途買う必要あり)
水枕アダプタと干渉しないよう、高さ5o以下のアルミ製をテキトーに買っておきました。(しかしテキトー過ぎた)

パーツが届いたので、まずはグラボの空冷ヒートシンクの分解にかかります。
背面パネルのいくつかのネジを回せば取れました。

これがGPUコア。キレイに磨かれてますね。
その周りにその他のチップが配置されているので、そこにヒートシンクを乗せるのですが、そもそもやったことない作業。色々間違えてました。
まず購入したヒートシンクが想像以上に小さかった。そして接着するテープが付属していない。あまつさえ数が全然足りない。
あまりに小さいと排熱性にも問題があるということで、一回り以上大きいヒートシンクと、熱伝導性の両面テープを追加購入することに。
結局それの到着を待ってさらに2日かかりました。

しかし部品到着を待つ間にやることがありました。
新たに購入した簡易水冷「Kraken M22」ですが、GPU水冷化キット「Kraken G12」の口金と合わせてみると案の定合わなかったので、現在のCPU用と入れ替える必要があります。
つまり「Kraken M22」をCPU用にして、GPU用は今使っている「X62」を使うということ。
まあ、CPUはi5-9600Kだから発熱もほどほどだし、そもそもCPUは100℃を超えたとしてもそうそう壊れないし、何よりグラボより安いので小さい水枕でも事足るかなと。
なんとかラジエーターのほうは動かさなくても大丈夫だし、ということで先に入れ替え作業をやりました。

翌日追加購入部品が届いたので作業再開。
ちなみに購入前に大体分かってはいたのですが、VRAM用に新たに買ったヒートシンクは少し大き過ぎる。(ちょうど良いサイズがなかった)
VRAMチップはGPUコアの周りに配置されており、水枕と干渉しないようにヒートシンクは少しオフセットしないといけないため、購入したヒートシンクではVRAMの外側のチップコンデンサか何かにかかってしまう。(チップコンデンサの方が高さがあるため、VRAMからヒートシンクが浮いてしまう)
そこでヒートシンクをレザーソーでちょん切ってVRAMに合うようにしました。

コアの周りに水枕用口金を固定。
G12に水冷の水枕をはめ込み、口金とネジ留めしたら基本的には完成です。
ちなみに水枕は元々カッコ良く光りますが、下向きのため全く見えません。
まあ、CPU用水枕と同じロゴのため、別に見える必要はありません。

いろいろ試行錯誤もあったものの、全部取り付け完了し電源ONしてみました。
ファン回転を制御させていたEVGAのユーティリティはもう用無しです。
起動直後は28℃ほど。空冷のときは30℃を下回らなかったので水冷がちゃんと効いているようです。
では早速ゲームを起動。
Assetto Corsa、Assetto Corsa Competizione、それから最近買ったMicrosoft Flight Simulator(MSFS2020)を起動させてみます。
普段なら70℃は確実に超える負荷をかけましたが、なんと48℃にしかならない。簡易水冷スゲー。
しょぼいヒートシンクと粘着力の弱い熱伝導テープだけでVRAMやVRMが耐えられるのかが若干心配ですが、残念ながらウチのグラボはコア温度しか分からない。
まあでも、明らかに一番発熱するのはコアだから、それが30℃も下がれば他のチップへの影響も少なくなるし。
本格水冷にすれば、周辺チップも含めてまるっと水冷できるらしいですが、チップの配置に合う専用の水枕が必要だし、個別に部品が必要で結構お金かかるし、DIY好きとは言え下手な作業で水漏れでもしたら基盤が壊れるリスクもあるし、ちょっと自信がないのでやらない。

簡易水冷レベルの導入でも異音はもちろん消え、劇的に温度が下がって期待以上の結果で満足です。
尚、水冷ポンプ(しかも2つ)が常時稼働するのでまったく無音ではないですが、負荷がかかっても騒音は変わらないところが良い。

ついでですが、先ほど言ったとおりMSFS2020を導入したため、ちゃんとしたコントローラも買いました。
Thrustmasterの「HOTAS Warthog」です。

フライトシム用のコントローラを買うのは初ですが、当初は1万円弱のサイドスティック単品のものを注文したものの、MSFS2020発売前から売り切れ続出でまったく入荷せず。
1か月以上待って音沙汰もない頃に再検討した結果、やはり安物を買って後悔するより最初から高性能なものにしたほうが良いという結論に達し、こっちに切り替えました。
とは言えこの製品も売り切れだったのですが、別にすぐ手に入らなくても待てるので注文だけ入れておいたら、3日も経たずに入荷報告があり、すぐに出荷されてしまいました。
レース用コントローラと共存させるため、配置は少し悩みましたが、左右のシフトノブのさらに外側で落ち着きました。
 
 
 lilo  尚、GPU水冷化後、ゲーム中のGPU使用率を見ていると今までグラフィックレベルを下げて60%弱くらいしか使っていなかったので、ACCのグラレベルを最大クラス(使用率85%前後)に上げてみましたが、それでも60℃くらいしか行かず、あまつさえ今まではこのグラレベルではカクカクしていたのに余裕でこなしてくれました。

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