2018年 2月22日
| 【PC】新作発表!!【AssettoCorsa】
| よる |
| 2011年か12年ごろからSteamのアーリーアクセスでベータ版開発が始まり、2014年末にバージョン1.0の製品版へ。 その後2016年にはPS4、XBOX用のコンシューマ版も出たりしながら、PC版も順調にほぼ2ヶ月に1回はアップデートとDLC販売が継続されていたAssetto Corsa。 現在の最新バージョンは1.16.3という状態で、製品版になってからも既に3年経っているのに、アップデートが継続されるスゴいドライブシムでしたが、 ついに昨日、新作発表がありました。
新作の名称は、「Assetto Corsa Competizione」。 内容としては残念ながらAssetto Corsa2に相当するものではないようで、ヨーロッパで最近人気のGTカー選手権である「Blancpain GT」をフィーチャーしたもののようです。 なのでおそらく、収録されるマシンはブランパンに出場しているFIA GT3カーのみ、サーキットも開催コース10コースとなる模様。 既に今のAssetto CorsaにもFIA GT3カーは公式で多数収録されているし、ブランパン開催サーキットも10コース中6コースは収録済(もちろんレーザースキャンで)。
じゃあ一体どの辺が新作になるの? という感じですが、実は特定の選手権レースをフィーチャーしているものの、ゲームエンジンから何から内部は現行版とまったく共通点がない。 現行Assetto Corsaはサードパーティの著名なゲームエンジン(UnrealやUnityなど)を使用せずオリジナルのため、高品質グラフィックの割に低負荷で良いのですが、 3D空間の光源が1つ(太陽)のみという制約があり、ヘッドライトが使用できないため夜間走行がない、また雨天も考慮していないという少し物足りない感があったのですが、 新作の「Competizione」はオリジナルエンジンを捨て、Unreal4を使用することで夜間・雨天のバリアブルウェザー・アトモスフィアを実現するようです。 まあ夜間はともかく、雨天はドライブシムにとっては走行フィールに直接影響するフィーチャーのため、他のゲームのようにカジュアル実装に甘んじないのであれば、 かなり面倒な実装が必要と思いますが、独自グラフィックを諦めたことで物理エンジンのみに注力すれば良いので、なんとかなるということなのかな? 確かに雨に関してはそういうメンドさもあるし、気持ち良く走れないから結局使用機会が減ることもあるけど、夜間に関しては現行Assetto Corsaにどうにかして実装してほしいと思ってました。 せっかく高品質グラフィックなのに、少し暗い空(時間は日中帯のみ可変なので、夕方走行とかなら今でも出来る)にすると、絶対光量が足りなくてライトを点けたいのに、 ヘッドライトはただの飾りなので、側からは光っているように見えても実際は光源ではないためコースは暗いままというのに遭遇すると、残念感が出てきてしまうのです。
最近のドライブゲームはグラフィックの進化が凄まじく、小っさなLEDポジションランプが光ってる状態でも、ランプの周りや路面に微かに反射するLEDまでをも再現していて、リアリティが半端じゃない。 もちろん既成のグラエンジンであるUnreal4を使っているので、その辺はもう新作Assetto Corsaも問題なし。 そして「ついでに」実装される雨天ならば、我々ヘビーシマーも納得する表現でないと。 尚、ブランパンGTは自分もほとんど知識がなくて、去年1回だけ、たまたまCSのJ-Sportsでやっていたニュルブルクリンクのレースを観たくらいでして。 それも出ているドライバーが全員知らない人ばかりで、レースも若干ドラマティックさに欠けるものだったので、あんまり印象はないのですが。 元々フォーミュラ好きな自分ですが、Assetto Corsaでオンライン対戦をやり始めたら、やはりその主流であるGTカーの練習をせざるを得ず、 慣れるうちにGTカーが楽しくなっているところなので、今年はWECだけじゃなくてブランパンやスーパーGTももう少し観てみようかな。 (スーパーGTは元々まあまあ好きなんだけどね、鈴鹿や富士スピードウェイに何回か観に行ってるしね)
で、もちろん「Competizione」は前述の通りBlancpain GTシリーズなのですが、ローカルでもオンラインでも遊べるのは当然ながら、グレードアップしたポイントはランキングシステム。 Assetto Corsaのオンラインは今もまあまあ盛り上がってるし、システムも簡素だしということで、悪くはないとは思うのだが、ランキングシステムがないのが欠点。 ランキングシステムがないと、初心者レベルのド下手に混じってレースをせざるを得ず、そうなるとせっかく予選で上位を取っても、レースの1コーナーでド下手に後ろからおカマを掘られてレースが台無しなどということがしょっちゅうなので。 現行でもサードパーティのランキングシステム「Mino-Rating」とかが導入されているサーバもありますが、公式じゃないのでやはり親和性が微妙だし、何と言ってもMino-Ratingは月額課金コストがかかるのがネック。 最近になって「KissMyRank」という別のランキングシステム(無料らしい)も出てきていますが、Mino-Ratingがメジャーになってしまっているので今更感もあるし、 やはり公式の組み込みランキングシステムがあれば、と思っていたので良い改善かと思います。
オンライン関係で改善の望みが他にあるとすれば、PINGかな。 国内サーバもぼちぼちありますが、賑わっているのはやはりヨーロッパ、特にドイツフランス。 だが、この辺は調子良くてもPING250オーバー、ひどい時は400〜500を超える。 だいたいPINGは200以下が望ましく、300が限界で、それ以上になるとまともなレースにならない。 PINGが高い本人ではなく、他の参加者の迷惑になるという意味で。(PINGが高い人はワープしまくるため接戦ができないというかしたくない) 280くらいならなんとか迷惑にならずにレースは出来るのだが、フランスあたりのサーバでは特に厳しく、200を超えただけで自動的にサーバから追い出されるスクリプトを組んでる場合もあったりする。 新作ではもう少しPINGが低めになるようにしてくれると嬉しいのだが・・・より重くなるのが確実なゲームエンジンでは難しいかな。 国内のサーバならもちろん30〜50くらいなので何の問題もないのだが、とにかく人がいない。(自分が建てたサーバもろくに人は来なかった)
あと期待したいのはVR対応の進化とか、ドライバーアニメーションのブラッシュアップかな。 VR対応は今も良く出来てるほうだけど、それだけに細かいところがどうしても目についてしまう。 UIの進化もしてほしいところだが、何と言ってもバックミラーの3次元化か。 何度かここでも言ってるけど、VRで頭の位置を動かしてもミラーの見える角度が変わらない=バックモニターを見てる状態なのを何とかしてほしい。 ETS2ではちゃんと出来てるんだから、出来るはず。 まあそもそもAssetto Corsaのミラーは本当にバックモニターみたいで、自分の車体すら映らないので、それも違和感がある。 そんなこと、GP4のミラーだって出来ていたことなのに。
あと、Tyrrell019とかを作って分かったのだが、ドライバーのアニメーションのバリエーションが少ない。 ペダルを踏む脚はまったく動かないし、マニュアル・シーケンシャルシフトのアニメーションも1パターンしかない。(パドル操作はアップ・ダウンで2パターンあるが) 後発のAutomobilistaとかでは1速〜6速とか全部違うアニメーションを設定できるみたいで、手の動きを見てるだけでちゃんと何速に入れたかが分かるのだが、 Assetto Corsaはそもそもマニュアルシフトなのに、シーケンシャルみたいにシフトノブが操作後ニュートラル位置に戻ってしまうので、違和感がありまくり。 所詮走りに関係ない部分は最低限のグラフィックで簡素にしているのは、MODにも優しいとか良い面もあるけど、特にVRで遊んでいると没入感を削ぐことになるので気になる。 その辺も新作で直ってたら良いんだけど。
とにかく、今夏にSteamでアーリーアクセス開始とのことですので、今からとても楽しみです。もちろん買います。 | | | |
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