△top△

  2016年 6月 5日 
【PC】Simvibe導入!【コクピット】
  ゆうがた
Assetto CorsaのRift製品版(CV1)対応によって、かなりの部分不満が解消されたので、ドライブシミュレータとしてより没入感を増すエフェクトを追加したくなりました。

操作系としては、T300RSハンドルコントローラには全く不満がありません。
3万円台のハンコンとしては十分過ぎる出来で、購入からカレコレ1年半になりますが、今のところ特に不具合もない。
FFBの強力さと繊細さは特筆モノで、路面の細かなバンプや高速コーナー走行時のGを感じるような重さなど、FFBで出来ることを最大限表現できている気がします。
まあ、数十万円オーダーの高級ハンコンは触ったことがないのですが、自分としてはハンコンに求める性能としては、T300RSで十分です。

ただ、前回書いたとおり、ペダルはイマイチです。
既にT300RS標準のペダルではなく、ロジテックG27のペダルに入れ替えていますが、これでも満足には程遠い。
よりリアリティを求めるならペダルだけで10万円を超える機器もありますが、そこまでは出せないというか、工夫が足りないというか。
モーターやら何やらで複雑なハンコン側に比べて、ペダルはバネが基本なので、なんかもう少しDIYで何とかなるんじゃないかという思いもあって、今後も改造を進めたい部分です。

で、今回の本題Simvibeというのは、簡単に言うと振動エフェクトです。
ハンコンを操作している手には、FFBによって様々なフィードバックがありますが、体の他の部分には何もない。
それを補うために、エンジンからの振動やシフトチェンジ時のショック、路面のバンプ、サスペンションのきしみなどを振動として体に伝えるシステム。
具体的に言うと、振動ユニット(重低音専用のスピーカーのようなもの)をPCに繋いで、専用のソフトでゲームからテレメトリーデータを抽出して振動に変えたものを出力するというもの。

これまで、このような振動エフェクトについては大した関心は持ってませんでした。
偉そうなこと言っても所詮振動だし、ゲームのエフェクトとしての味付けにすぎない、オマケみたいなものだと思ってたわけです。
が、没入感を高めるためには欠かせないシステムだということに気づき、導入も難しくないし、ペダルの改造よりは試行錯誤の必要もなさそうだったので、試してみることにしました。

導入した結果としては・・・このエントリを書く気になったくらい。確かに素晴らしいものでした。

ただSimvibe導入にあたってはまず解決すべきことがあります。
振動エフェクトの名の通り、このシステムは振動を生み出します。
そもそもハンコンコクピットでは、特にペダル操作などで元々振動やショックがあり、階下への配慮が必要になります。
マンション住まいとしては近隣の部屋への騒音や振動の配慮なしに、トラブルの元となるような趣味は出来ないので、これまでもカーペットを工夫したりしていましたが、完全ではありませんでした。
ここに単純にSimvibeを導入すれば、間違いなく階下どころか家族にすらも不快な振動を伝えることになるため、それが解決しないとそもそも導入に踏み切れませんでした。
が、素晴らしい解決策がSimvibe導入のコラムに記載されており、ぶっちゃけそのコラムのソリューションを真似するだけで、安価に構築することが出来ました。

振動の制御として、床面への除振対策はかつてみんな悩んだようですが、今は良いソリューションがありました。
それがこのフィットネス器具。


ようするに、空気を入れた扁平なゴムで、これを台座として下に敷き、コクピットをフローティングにします。

たったこれだけのことで、振動ユニットやペダル・ハンコン操作から発生する振動やショックをほとんどすべて吸収してくれます。
ほとんどすべてというのは概ね誇張ではなく、割合で言うと95%くらい吸収しているカンジです。
iPhoneアプリの地震計で、コクピット上と床面とそれぞれの振動を測ってみましたが、一目瞭然。

自分の体重も含めて100kg以上の荷重がかかるわけで、このゴムボールがどれだけ耐久性があるかまだ分かりませんが、とりあえずはこれで振動対策はOK。
尚、フローティングしているために、コクピットに乗り込むときはグラグラ揺れますが、座ってしまえば特に違和感はなし。
むしろこのフローティング感が、サスペンションの上に座っているカンジを生み出し、良い副作用があります。

振動対策はOKになったので、いよいよSimvibe導入です。
ソフト自体は89ドルもしますが、他に代替策もないので購入します。自分でテレメトリを解析して振動に変えることを思えば安いものです。
これに振動のための音響システム一式が必要です。
サウンドカード、アンプ、スピーカー(振動ユニット)です。
サウンドカードは、普通にWindowsやゲームのサウンドを出すものとは別に用意する必要がありますが、ウチのミニタワー筐体には、これ以上カードを追加するスペースがありません。
(スロットは空いてるけど、グラフィックボードが2スロット分のスペースを取ってる上に、唯一使えるPCIスロットにはキャプチャカードが挿さってるので)

しかし今時は、GPUからのHDMIで音声が出力できるので、システム音はそこから取れば解決です。
ところが、GPUのHDMIポートはOculus Riftが使用しており、スピーカー付きのモニタはDVIをHDMIに変換するアダプタ越しに表示するしかないのでそうしているのですが、今現在、なぜかモニタのスピーカーから音が出ています。
(厳密に言うと、モニターの音声出力端子に外部スピーカーを繋げている)
DVI端子って、音声出力対応してたっけ・・・? まあ良く分からないのですが、現実に音が出ているので良しとするか・・・
ちなみに、Rift使用中は、Riftのヘッドフォンからも出力できます。

ということでマザーボードのオンボードサウンドは完全にSimvibe用に使うことが出来るようになったので、サウンドカードは追加不要となりました。
では購入が必要なのは、アンプと振動ユニットだけです。
そしてコラムでオススメの安物アンプ・振動ユニットをそのまま買うことにしました。
もしかしたら、今後グレードアップしたくなる可能性もあるけど、とりあえずの導入編としては安物でいいだろうということで。
Amazonで売っている中華製の激安2chアンプ(2800円)と、上海問屋の人気振動ユニット(1個4800円を2個)です。どちらもメーカーは良く分からないシロモノww

Simvibeは最大7個の振動ユニットをサポートしていますが、現実的には4個で十分で、尚且つ導入編としては2個から始められる。
振動ユニットをそれぞれペダル付近とシートに取り付けて、足とケツに振動を伝えるわけです。
タイヤは4つあるので、それぞれのタイヤからの固有の振動を伝えるには4つの振動ユニットが要るわけですが、それにはコクピット自体の設計も影響するため、ウチの市販コクピットでは取り付けにも難があるし、左右の振動の分解も難しく、現状では足とケツの2種類で十分と考えた結果です。
まあ不満が出たら、コクピットの自作も視野に入れつつ、4振動にグレードアップするということで。

尚、振動ユニットの取り付けが甘いと、ビビリ音が不快な音となって現れるので、コクピットにしっかりと固定する必要があります。
ペダル側はホームセンターのスペーサを組み合わせて、ネジ穴固定が出来ましたが、シート側はそもそもシート自体に取り付けることが出来ない。
背面がプラスチックとかならネジ固定も簡単だけど、ウチのバケットは全面布製で且つ裏はスポンジ構造なので、ネジ固定できるような場所がない。
そこで、シートの真下のフレームに固定したわけですが、ここにもネジ穴はないので、やむなく結束バンドでの固定となりました。
おかげで多少ビビリ音がしますが、とりあえず代替策を考えつくまではこれで行きます。

この状態で効果の程を検証!
Simvibe自体はゲームを自動認識してくれるので、ややこしい設定は不要。4振動にするか2振動にするかを選択する程度。
まだベータ版ではありますが、Assetto Corsaも一応対応してくれています。
Simvibeからゲームを起動しないと振動ユニットが働いてくれないので(最初少し悩んだ)、そちらから起動する。
プレイ画面がスタートすると、既に振動が伝わってきます。
スロットルを吹かすと、それに呼応して振動が大きくなるし、ギアを入れると小さな「ゴクッ」というショックが伝わります。
そして走行を始めると、これまで気づかなかった路面のバンプを拾って、シートに小さな振動が来るし、路肩の縁石や片輪をダートに落とした時のガタガタしたエフェクトも非常に効果的です。
これに慣れてしまうと、今まで腕にしか伝わってこなかったこうした振動が、ケツや足に来ないと違和感を感じるくらい。

自分の好みや車種に合わせて、振動のパラメータをチューニングもできるので、こだわることも可能。
これまで関心がなかったのが嘘のようで、今はこうしたシステムが簡単に構築できることに感謝するのみです。
まさか、自宅でこれほどまでのバーチャルコクピットが構築できるとは・・・10年ほど前までは考えられなかった進化ですな! 良い時代です。
 
 

URLはhttp://ex.pancyu.sikko/~odeko/*アンカーにしたい文字列* …URLに続けてアスタリスクで挟んだ単語
或いは、URLのみで自動リンクされます HTMLタグは無効です

2024
4 3 2 
2023
12 11 10 8 7 3 
2022
12 11 10 9 7 5 4 3 2 
2021
9 7 5 4 
2020
12 11 10 8 7 5 4 
2019
10 8 5 
2018
12 11 10 9 8 2 1 
2017
12 11 
2016
12 6 5 4 3 
2015
12 11 10 9 7 5 4 3 2 
2014
12 11 10 9 8 7 4 3 2 1 
2013
12 10 9 8 7 6 5 4 2 1 
2012
12 11 10 9 7 6 5 4 3 2 1 
2011
12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 
2010
12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 
2009
12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 
2008
12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 
2007
12 10 9 8 7 6 5 4 3 1 
2006
12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 
2005
12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 
2004
12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 
2003
12 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 
2002
12 11 7 6 4 3 2 1 
2001
12 11 

 
OEdiary v1.02 - KappaNuma