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  2016年 4月17日 
【PC】Oculus Rift来ないけど、なんか快適【Windows10導入】
  ゆうがた
えー、3月28日にOculus Rift製品版が全世界一斉発売となりましたが・・・
Oculus VRからの「発送したよ!」の通知もなく、PayPalからの95000円引き落としもなく、それどころか発売までにたくさんメディアレビューが出るから、それ見て判断してねとOculus VRのCEOが言っていたのに、それもほとんどなく、いつの間にか4月になっていました。
4月2日になってようやく、「実はちょっと諸事情で遅れてます。4月12日には情報更新します。お詫びに送料無料にします」とメールが届きました。

ネットでは重要な部品の不良率の問題や、法的問題などいろいろ憶測が飛びましたが、送料無料(日本だと10800円引き)は有難いものの、なんで発売日前の告知がないのか、公式発表が後手に回っていることに不満が集まりました。
更には、これも事前告知がなかったのですが、3月28日の発売日(一応)にリリースされた最新ドライバ(バージョン1.3)を使ってエンコードしないと、製品版Oculus Riftでは動作しないという告知が当日に。
今年1月の予約開始と同時に、開発者のみにリリースされたバージョン1.0を使っていれば(バージョン番号的にも)問題ない、という思いを完全に裏切り、ソフトデベロッパーを慌てさせました。

それでなくても、予約開始前のCEOからの事前告知「価格は300ドル前後だよ」が完全にウソで599ドル(しかもアメリカ以外では実質699〜799ドルのぼったくり価格)だったし、それに対する反論も、オマケで付けたXboxのコントローラはほぼコストかかってないから価格上昇の原因じゃない、これでギリギリだ、とか言ってたのに、その後発表されたソニーのプレステVRが399ドルと破格値だったことに対して「あっちはコントローラ付いてないからね〜」と真逆のことを言い始めたり、どうにも信用ならないCEOの発言や公式発表という印象が付きまとっていたのですが。

情報更新の12日になって、やっと発送してくれるのかと思いきや、自分のステータスページには「5/2〜5/12に発送予定」との表示。
1か月以上遅れじゃんよ、まあでも1か月程度なら許したるか、と思っていたら、ネットでは「5/26〜6/6と表示されてたのに発送通知が来た!」とか、「4/18〜4/28表示なのに何の連絡もない・・・」とか、なんかどうやらこの予定日も全くあてにならない様子。

あまつさえ極め付けに、ようやく届いた日本人ユーザーから「同梱されているXboxコントローラをワイヤレス動作させるための無線アダプタが付いてない・・・」との情報。
日本以外のユーザーには普通に同梱されてるようだし、予約時のページにもワイヤレスアダプタ付いてます、と書いてあったし、日本人のOculusサポートのツイッターでも、そのように告知されていたのに、日本だけ外されている模様。
結果的に原因としてはマイクロソフトがワイヤレスアダプタの日本の技適を取得しておらず、日本で使うと電波法違反になるから、ということでしたが、これまた事前告知が一切ないどころか、日本のサポートが付いてると発言しちゃってるので完全にアウト。
そしてもちろん、日本向けだけアダプタが付いていないことに対する割引等の措置もなし。

・・・もうなんかあまりにグダグダすぎる後手後手対応に、だんだん嫌気が差してきました。

去年まではワクワクしかないくらいの期待度だったのに、手元に届く前からこの体たらく。
そしてそうこうしているうちに、他社のVRデバイス(HTC Vive)が予定通り4月4日に発売され、発売日時ではOculusが世界初の称号は得たかも知れないが実質手にしたユーザー数では完全に遅れを取った状態。

頑なにHTCやソニーではなくOculusを選択していた人(最初に発売されるから、という理由も大きい)も、徐々に見放して予約キャンセルし他メーカーへ向かっているようです。
かれこれ3〜4年前から開発者版の販売等で名を馳せ、Facebookに買収されて順風満帆と思われたOculus VRですが、こんな状態では見放されてもやむを得ない。

自分はというと、自分がVRでやりたいソフトはただ一つ、Assetto Corsaなのですが、まずこれが対応しないと始まらない。
3月29日にバージョンが1.5になるという告知で、タイミング的にもOculus Rift製品版対応してくるかな、と期待していましたが(まあ実際は前述のとおり、28日リリースのドライバを使わないと製品版対応出来ないので、無理なのですが)、直前の内容告知には「VR対応はリソースが足りてないので夏まで待ってね」という残念情報。
Assetto CorsaのメーカーKunosは社員30名程度と小規模な上に、PC版に加えてPS4やXbox版も今月リリースするということで、リソースが足りないのは知っていましたが、あと数か月は長いなあ・・・
しかし結局Oculus Rift製品版到着が遅れているので、問題ないと言えば問題ない。
自分が発送遅れにあまりイラついていないのも、結局はAssetto Corsa対応が間に合わないから。

まあそんな状態なんですが、Oculus製品版を迎えるにあたって、およびWindows10の無料アップデート期限が迫ってきたこともあり、そろそろデスクトップ環境も変えるか、という気持ちになりました。
ウチのデスクトップには、ややこしいデバイスがたくさん付いているのでホントはなるべくやりたくなかったのですが・・・
いろいろ情報を集めて、それほど大きなマイナスにはならない気がしたので。
危ないのは以下のデバイスやソフト関係。

@ アースソフトのPV4(HDキャプチャカード)
A Oculus Rift DK2
B クラフトロボ(カッティングプロッタ)
C ハンコン回り(特にフェラーリF1ハンドルに付けたSIM-R-F1)

@は2009年だかに販売終了したカードで、とっくにサポートも切れてるのでWindows10対応は絶望的・・・だったのですが、調べてみるとなんと去年Windows10リリース後に最新ドライバが出ていました。
ただし、Windows10は対応するものの「非推奨」とのこと。ネットでもうまく動作してる報告はほぼない。
まあでも最近はキャプチャもほとんどしてないし(Fire Stickで無料オンデマンドもあるし)、動かないのはちょっと悲しいけどダメージは少ないかな。

Aは現役なのでちゃんと動かないと困るが、Oculus製品版さえ到着すれば結局は使わなくなるので、これもダメージは少ない。
ただ、Assetto CorsaがVR正式対応するまでの間は、DK2とベータ版ドライバを稼働させないといけないが、Assetto Corsaが対応しているバージョン0.6までのドライバは、Windows10で動作しないらしい。

B、Cは一時的にはダメかも知れないが、どちらも現役メーカーなので大丈夫かなという期待。

尚、注意点として、Windows10でうまく動かないならWindows7に戻す方法はあるのですが、これが不完全仕様らしくちゃんとは戻らないらしいので当てには出来ません。
というところで覚悟を決めて、以前からさっさとアップデートしろと煩かったタスクバーのアイコンからアップデートを試みました・・・が、ダウンロードが全然進まない。
数時間放置してもほとんどゲージが進んでないので、ダウンロードは取りやめて、以前作っておいたISOファイルからインストールしました。
こっちも相変わらずグダグダしてるね。
ISOイメージからのインストールは至極順調に進み、ものの1時間半程度で完了。
Windows10の使い勝手は既に検証済みなので、まずはレガシーデバイスの対応と動作確認。

まずは@PV4ですが、なぜかWindows7用ドライバのままでとりあえず視聴は出来ちゃってます。

が、録画しようとするとやはりエラーになるので、非推奨と言われた最新ドライバを入れてみます。
結果、まだ長時間録画は試してないものの、今のところフツーに使えてる状態に。
なんだ、拍子抜けだな。

B、Cのクラフトロボとハンコン回りもどうやら特に問題はない様子。
 

そして問題のAOculus DK2ですが、これはさすがに予想通りでした。
ベータ版0.6ドライバではDK2を認識しないので、最終ベータ版0.8(Windows10対応)を入れるとようやく動き出しました。
ただ、0.8ドライバではAssetto Corsaは動きません。まあこれは分かっていたこと。
なので、夏にOculus製品版対応してくれるまでは、VR出来ないことになりますが、しょうがない。
それに、Windows7+DK2 0.6ドライバでAssetto CorsaはVR動作していたものの、たまにラグが酷いときがあって、まともに運転出来ないこともあり、ストレスが溜まっていました。
0.7以降のドライバでエンコードしてくれればDirectモードになるので、よりラグが少なくなるはずだけど、実際はAssetto Corsaは0.4くらいのドライバで止まってる感じ。(Extendモードのみの動作)

ということもあり、例え0.6ドライバが動いてもラグが直らなければさほど嬉しくないな、それより早く1.3対応してくれ状態だった訳なのですが、なんとなくネットで情報収集しているときに見つけた、いくつかあるOculusのベータ版ドライバを再起動なしで切り替えて使えるランチャーがあって、ちょっと使ってみたくなりました。
以前、0.7ドライバが出た時に試しに入れてから0.6に戻そうとして、キーボードやマウスが使えなくなる恐ろしい事態を経験していたので、Oculusのドライバをころころ変えることにちょっと抵抗があったので、それどころかドライバを複数入れて切り替えるなんて、公式で一切サポートのないアプリ入れて大丈夫かという思いはありましたが、もし動いたらかなり便利なわけです。

というのも、Oculusは各ドライバの上下の互換性がなく、0.4でエンコードしたアプリは0.6までは動くけど0.7以上では動かない、その上前述通り、最新1.3ドライバをインストールしたら、それ以前のドライバでエンコードしたものは一切動かないという仕様なので、対応アプリによって異なるドライバが切り換えられれば、かなり便利になるのです。
なんと言っても、自分の環境もAseetto Corsaに合わせて0.6以上進めていなかったので、0.7や0.8に対応した新しいアプリが出ても試せなかったわけで。

まあともかく、この際だからOS再インストールも覚悟の上でなんでもやったれ、とこのランチャーを入れてみました。
その上で1.3から遡ってOculusの各ベータドライバを別フォルダにインストール。
そしてランチャーから切り替えてみます。
1.3はフツーに起動してDK2を認識。製品版に対応したアプリやゲームが動くようになりました。

0.8もフツーに起動、対応アプリも稼働。
ところが0.6は残念ながらやはりうまく動かない。そもそも0.7以前はWindows10に対応してないし、やはりやむを得ないか。
ダメもとで試しにさらに古い0.5も入れてみました。・・・そしたらなんと動いた。
 

そしてその状態でAssetto Corsaを起動すると・・・ちゃんとVRモードで起動する!
しかもなんか動作が軽い。ラグらない。
(ちなみにこのラグというのは、設定の重さ=グラフィックの豪華さとは一切関係なく、設定激軽状態でもラグっていたのです)
20台くらいのマシンを一度に走らせても大丈夫。
そもそもVRモードでないときの状態で、Windows7と10でパフォーマンスを測ってみましたが、なんと10の方がFPSが出ている。
これはもしかして、10アップデート正解だったのかも。

こうして結局、Windows10にして動作しなくなったりパフォーマンスが落ちたアプリやデバイスはゼロで、むしろ快適に使えるようになってしまいました。
もちろんまだすべてのアプリ動作を確かめた訳ではないけど、最小限普段使いはすべて確認したし。
なんか、良かった。
 
 

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