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  2015年 4月 4日 
【PC】Oculus Rift DK2とやらいうもの
  ゆうがた
ハンコン環境もかなり整い、PC環境もアップグレードされ、リアルなレースシミュレータにも出会い、ここまでくれば残されたのはモニター環境。
24インチのディスプレイ1画面だけでは、没入感という意味ではゼンゼン足りません。

究極ならば、以前見つけたドーム型リアプロモニターとかですが、まあ導入費用がバカになりません。(60万くらいだっけ)
現実的な方向であれば、トリプルモニターかウルトラワイドモニターですが、置く場所の問題とかが出てきます。

などと考えては、なかなかモニター環境のアップグレードに手が付けられなかったのですが、ある日とある動画を見てしまいました。
Assetto Corsa関連の情報を探していて、まさかこんなものを見つけてしまうとは。(始めの能書きが長いので02:30まで飛ばしてください)

そう、VRヘッドマウントディスプレイ(HMD)で有名な、あのOculus Riftを装着してAssetto Corsaをプレイしています。

以前から別のサイトで、HMDを使用したレースゲームの動作報告をしているところがありましたが、文字情報だけでHMDの凄さがまったく伝わってこず関心がなかったのですが、
こうやってプレイ動画をまざまざと見せつけられてハッキリ分かりました。
VRの世界ってこんなに進んでるのか!!
しょうもない美少女眺めゲーや、酔いそうなジェットコースター系ばかりかと思いきや、そうかレースゲームにこそこの技術は必要だったのか!!

でも確かOculus Riftってそこそこ高かったよな、8〜9万くらいだっけ。それに解像度もかなり低かったような・・・
と思いながらAmazonで検索してみると案の定9万円以上します。あまつさえDK2とかいう開発用キット?製品版じゃない?

VRの世界に疎いので、Oculus Riftの情報なんかまったく集めておらず、完全に情弱状態でした。
まず、Oculus Riftの一般販売はまだ行われていません。(今年?出るらしい)
そしてこのDK2(Developers Kit2)は、2013年に出た初代DKの改良版(2014年7月リリース)。
初代から解像度アップ(フルHD)、コンパクト化、低遅延化、さらにヘッドトラッキングが導入された開発キット第2弾。
初代DKは頭の回転は検知でき、視線の向きを頭の動きでコントロール出来ましたが、頭の位置は固定でした。
DK2では外部のヘッドトラッキング用カメラを使って3次元の動きを検知できます。つまり対象物に寄ったり離れたり、上から見下ろす、下から見上げるが可能になったのです。

そしてそして問題の価格ですが、Amazonのレビューで真実を知りました。
Amazonプライムでも販売しているこのDK2、実は転売ヤーの商品で、正規ルートで買えば350ドル+送料で買えることを。
またもや円安時期にすべきではないのですが、それでも送料込みで5万円ちょっと、9万円もしません。
開発者用キットということで、導入のハードルが高そうな気もしますが、日本語の導入解説サイトもあって、単にゲームがしたいだけの人でも購入可能とのこと。

もうすぐ一般販売されそうというタイミングではありますが、今すぐ欲しくなってしまったので買うことにしました。
正規ルートはOculus Riftの正規サイトでの購入となっています。
何でも日本の開発者のVRゲーム開発が凄まじいので日本向けに優先販売しており、購入ページでは日本語表記もあります。
クレジットカードも使えますが、PayPalが使えるのでこっちで決済したほうが安全です。
計425ドルをPayPalで支払って購入完了。

すぐに欲しい、と言っても元々はKick Starterで資金募集してたようなベンチャーなので、在庫がなければ受注後生産。
昨年購入した人たちのブログでは、2ヶ月ほどで届いたという話だったので、優先販売の日本向けでもそのくらいは待つもの、と気長に待つことにしました。
自分の購入ステータスでも「Pending」になってたし。
ところが、3日後くらいにステータスが「Shipping」になり、商品は準備出来たから次の便で送るよーということになっていました。
おお、在庫があったのか。次の便とやらで発送されたら、アメリカからならば1週間くらいで届くかな、と思ったより早く手に入れられそうなのでワクワクしながら待っていました。
その2日後にステータス「Shiped」になり、FedEXで発送されたことが分かりました。
で今度はFedEXのトラッキングサイトで、荷物検索を。

意外にも発送元は香港。すぐ近くやないけ!
その後広州でトランジットされ、翌朝には関空着。その日の内にFedEXの大阪拠点へ運ばれ、その日の内に配達完了していました。速っ!!
しかも例の消費税4% × 地方消費税25% (今の税率は知らんけど)のややこしい税金はかからず。
やはりFedEX経由だと不要なのか。う〜んこれまでに数知れず個人輸入したけど、相変わらず良く分からない。(でもFedEXの送料は高い)
ともかくも、発注してから1週間で納品されてしまいました。

到着した日は泥酔して帰宅したので、翌日帰宅後からセットアップ開始。
Oculus Rift本体とPCはHDMIとUSBで接続しますが、GeForce GTX670はHDMI出力が1つしか無いので付属していたDVI変換アダプタを使います。
それと、ヘッドトラッキング用の赤外線カメラを少し離れたところに設置(大抵は液晶ディスプレイの上)とあるので、そのようにします。
カメラもUSBでPCと接続し、さらにカメラと本体もケーブルで繋ぎます。
本体からケーブルで繋がっている先のコントローラには電源アダプタも繋ぐので、あれよあれよという間にハンコン周りがケーブルだらけになりました。
もうあと5年もすればこの手の機材もワイヤレスになるのかも知れませんが、今はまだ開発者用、やむを得ないところです。

メーカーサイトからRuntimeドライバをダウンロードしてインストールして再起動してみると、あっさりHMDが認識されました。
あ、ちなみにこの辺の手順は、付いてたマニュアルと親切な導入方法サイトを参考にしています。まあやってみるとさほど難しくはないけど。

Runtimeにある動作デモでVRの片鱗を感じたあと、早速Assetto Corsaを設定して遊ぶぜ!
Assetto Corsaの画面設定をOculus Rift(Early support)とやらに変更したらいけるのか、と思ったのですが。残念ながらゲームが開始しても何も映らず。
DK2のRuntimeでは出力方法を「Direct」と「Extended」に切替えられます。
推奨はDirectですが、ゲームによってはExtendedにする必要があるとのこと。
Extendedにすると初代DKと同じ方式(HMDが2台目のモニターとして認識される)になり、ディスプレイからタスクバーやらデスクトップのアイコンやらが見えなくなるのが難ですが。

ともかくExtendedに設定してAssetto Corsaを起動してみましたが、やはり何も映らず。
ちょっと悲しくなりましたが、この程度でメゲてはいけない。
日本語サイトにはなかったものの、「Assetto Corsa Oculus Rift setup」でググると設定の仕方サイトがヒットしました。
それを読んで、ゲームのiniファイルをいくつか修正した上でExtendedモードでHMDを起動すると、なんとかHMDに映像が映るようになりました!

McLaren MP4/12C GT3のコックピットに座って頭を動かしてみると、車内の様子がまさにVRで映し出されます。
75Hzで滑らか且つ、頭の動きにほぼ遅延なく画面が動くので、リアルタイム性が半端ない。
遅延があるとメチャクチャ酔うらしいので、昔マリオカートで酔ったくらい3D酔いに弱い自分でも、これならなんとかなりそう。
(但し一応試したジェットコースターのゲームでは、遅延なくても2分ほどで酔いましたが)
左を向くとドアガラスがあるし、斜め後ろを見ればロールバーが、ハンドルに顔を近づけることも出来るし、ゲーム内でハンドルを握っているポリゴンの腕と現実の腕の位置が見事に一致し、奇妙な現実感が。(このキャプチャ画像が色ズレしているのはレンズの色収差を逆算した仕様で、HMDで見るときは正常に見える)

うわー、これが真のVRの没入感というものか!
10年前に読んだ「ルサンチマン」というコミックがまさにこういうVRを扱った近未来のストーリーでしたが、なんとそこで描かれていたのが2015年の出来事。
ルサンチマンでは触感対応のグローブも付けていましたが、Oculus Rift用にもサードパーティがグローブを開発中らしい。
ちまたでは攻殻機動隊の光学迷彩や電脳技術、ガンダムのスペースコロニーの現実性について話題になっていますが、その前にこういうVR技術がここまで来ていたことに素直に驚きました。
まあ、純粋にゲームとして遊ぶには通常は画面表示されるゲームメニューが一切なくてセッティング変更も何も出来ないとか(これはゲーム側の問題)、Extendedモードでは通常のデスクトップがディスプレイに映らない問題とか、HMDの解像度もフルHDとは言え目に近いためにドットが見えるし、ケーブルは煩わしいしとかとか、まだまだなところもありますが、Assetto Corsaの対応がまだEarly Supportというくらいなので、おそらくこれからもっと使い勝手が良くなるだろうし、色々とこの先も楽しみな世界です。

ちなみに一点問題が。
せっかく2ヶ月も掛けて制作したFerrari F1ハンコンが、Oculus Riftを装着すると全く見えませんww
まあそれ以前に、内部基板が壊れたらしく、ダイヤル・ボタン類がまったく使えなくなったので分解修理中なのですがww
 
 
   おぉー遂に行ったかね!なぜかこれの話ふるの思いつかんかったわ。むぅ、これ寝転んで邪魔にならんようになればなぁ。

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