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  2014年 2月 8日 
【自炊日本語字幕】ゲティスバーグの戦い、ようやく完結
  ひる
英語版DVDをゲットし日本語字幕の追加に着手したものの、いろいろと行き詰まって放置してから早3年半。
ようやく続きを始める気になり、一応の完成を見ました。(若干の妥協もありますが)

以前の作成環境はMacBookのブートキャンプに入れていたWindowsXPだったのですが、せっかくなので新しくセットアップして性能も上がっているデスクトップPCのWindows7で、字幕作成環境を整えることにしました。
ところが、字幕作成の続きを始める前に、その環境構築にエラく手間取ってしまいました。

まず、XPのときと同じ字幕作成アプリ「SubtitleCreator」をインストールしたのですが、なぜかその中でVOBファイルの再生が出来ない。
最近は動画再生に何のコーデックも要らない、VLCプレイヤーとかGOMプレイヤーとかがあるので、コーデックが入ってないせいだろうと思い、あんまり余計なものは追加したくなかったものの、コーデックを入れてみましたが、それでもなぜか再生できない。(VLCではもちろん再生できますが)
まあぶっちゃけ、SubtitleCreatorの使い勝手が良いというわけでもなく、今どきはもっと良いアプリがあるんじゃないかということで、別のアプリを探してみることに。

一応3年前からもフツーにメジャーだった「SubtitleWorkshop」というアプリをインストールしてみましたが、こっちはこっちで問題が。
動画を取り込むと再生はフツーに出来ますが、なぜか音が出ない。
音声だけ別ファイルから取り込む機能もないので、映像だけになってしまうのですが、これではセリフの微妙なタイミングに字幕を合わせられず断念。

次に探し当てたのが、最近開発されたらしい「Aegisub」というアプリ。

プログラマーのフォーラムで開発が始まり、有志が集まって開発が続けられているらしく、大変高機能だがその分、動作保証もないというもの。
一応インストールしてみましたが、確かに動作がおかしい。
VOBファイルを読み込むとなぜかフレームレートが37とか24とかになり、オリジナルの29.97で再生できない。
動画のフレームレートが違うので、それに合わせて字幕を付けた場合、正しいフレームレートで再生できるアプリで見ると字幕がずれていくわけです。
で、Aegisubには動画のフレームレートを変更する機能がないため、このままではやはり使いものにならない。
音声は別ファイルから取り込めるので入れてみると、そっちは正しい早さで再生できるし、このアプリのいいところは音声の波形が表示される上に波形の上で字幕の開始・終了ポイントをいじれるので、SubtitleCreatorみたいに秒分の数字を手修正しなくて済むんですが。

試しに音声だけで字幕の作成をやったところ、既に作成途中だったファイルのズレの修正くらいなら、なんとか出来なくもない。
但しそれは何度も見た映画だから、誰が喋ってるのか音だけで推測つくからに過ぎない。
それでも分かりにくいところは、VLCかなんかで別途動画再生しながらになるので、手間が増えてメンドクサイ。

なんとかならんのかな…と思いながら作業していましたが、ここで一つ光明が見えました。
ああ、その前にまた挫折しかけましたが。
実は、くだんのVLCプレイヤー、なんと字幕ファイル(拡張子SRTなど)を再生している動画に追加表示できる機能があるのです。

つまり、前回挫折しまくっていたオーサリング(自作の字幕を取り込んでDVDファイルにする)の必要なしに、元の動画と字幕ファイルのままで、(少なくともPC上であれば)いつでも再生できるということです。
もちろん、PS3とかでは出来ないデメリットも残りますが、手軽に見れるならそれはそれでいい、オーサリングメンドクサイし…
しかもAegisub上で映像と字幕の同期ができなくとも、作った字幕ファイルをVLCに取り込めば、すぐにタイミングの確認が出来るというわけで。
これでイイや、とその体勢で作成を続けたのですが、映画のあるタイミングから、そのセオリーが崩れました。

なぜかいつも同じシーンから以降の字幕が、VLCでの再生中に表示されなくなってしまうのです。
初めはSRTファイルが悪いのか、といろいろ試してみたのですが、そもそもSRTファイルというのはタダのテキストファイル。
それもややこしいフォント設定や字幕位置の設定など何もない、純粋に字幕の時間タグしか書かれていない書式のもの。
こうなると字幕側じゃなくて動画ファイル側の問題じゃないか、ということになり、試しに全然別の長時間動画ファイルに、その字幕を載せてみました。(F1総集編に南北戦争の字幕w)

結果、案の定そのタイミングが来ても字幕は途切れることなく表示されました。
ということはやはり動画ファイルが悪いということです。
元のVOBファイルを良く見てみると、VLCに読み込んだ時の再生時間表示がおかしい。2時間半近くあるはずなのに、52分とかになっている。
VLC側の問題なんだろうけど、VOBの形式に完全対応しているわけじゃないようです。
このままでは、せっかく作った字幕の再生が出来ないので、他の策を講じるしかありません。
動画の形式を変えれば良さそうだけど、オーサリングするならVOBのままで良いわけだから、必要のないエンコードに時間を食うのが辛い。
でもよく考えたら、オーサリングの必要がないなら、動画の最終形式はVOBじゃなくても良いか、と思いMP4(H.264)形式にすることにしました。
もしかしたら、動画の形式を替えることで、Aegisubでの異常フレームレート問題も解決するかも知れないし。

で、一晩掛かったエンコード作業(但しまだ映画の半分のみ)ののち、まずはそれをVLCで再生しながら作成した字幕を読み込んでみる…
大成功。ちゃんと最後まで途切れることなく、字幕が表示されました。
もちろん、時間表示も映画の時間に合致しています。
さらに、ものは試しにそのMP4ファイルをAegisubに取り込んでみると…やはり!
正しいフレームレート29.97で再生できるではないですか。完璧です。

結局、動画をMP4にすることで、2つとも問題が解決したので、後の作業はサクサク進みました。
映画の前編2時間半の、3年前から作っていた字幕のタイミングの微調整をし、VLCで完全に再生できることを確認。
納得できるタイミングになったら、今度は後編2時間のVOBをMP4に変換し、Subripで英語字幕をテキスト化し、VHS版の後編を見直しながらプロの入れた字幕を手動でテキスト化し、AegisubにMP4を取り込んで映像と音声を確認しながら英語字幕を日本語に書き換えていく…という一連の作業をわずか4日間ほどで終わらせました。

Aegisubは音声波形のおかげで、字幕タイミングの微調整が以前の字幕アプリとは比べ物にならない手軽さで、納得のいく編集ができます。
あとは動画のコマ送り再生にさえ対応してくれれば、セリフじゃない字幕(情景の説明字幕など)も入れやすくなるのですが。

まあともかく、3年以上掛かった字幕作成も、ようやく完結を見ました。
続いて、この「ゲティスバーグの戦い」に付属してきたシリーズ映画「GODS AND GENERALS」も字幕作成したいところですが…
こっちは日本語版というのが存在しないため、英語字幕を自分で翻訳していかないといけないので、一筋縄ではいきません。
プロの超訳や意訳と英語とを見比べながら、やはりプロの訳に匹敵する字幕は作れそうにない…と思う今日このごろです。
 
 
   MPC系とWMPつこてるわ。VLCはVistaのノートに入れてたけど何が悪かったかライブラリが冗談みたいに重くてうーんて感じだった
   コマ送りはAutoHotkeyみたいなので何とかならんかねぇ

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