2014年 1月29日
| 【2014 F1】ぞくぞく新車発表!がしかし…
| ゆうがた |
| 昨日28日から、今シーズン最初の開幕前テスト(スペイン、ヘレス・サーキット)が開始されました。 今シーズンから、レギュレーションが大幅に変更されるため、走行直前に現地で発表される新車が多いです。
今年のレギュレーション変更は、性能も見た目も大きく変わる変更です。 まず、エンジンがついにターボ化。但し、形式はV6で排気量が1600ccに。 今まではNA2400ccのV8だったので、また小さくなりましたが、多分馬力は変わらないでしょう。 どのみち昨年までのエンジンも開発が凍結された上に回転数制限とかがあり、770馬力くらいで留められていたわけで。
次に細かな変更はたくさんありますが、見た目が大きく変わるのがノーズコーンの形状制限。 最近のトレンドではどんどんハイノーズ化していたのですが、一昨年からそれを低く抑える方向にルール改正が進み、今年型はそれをさらに推し進めることに。 レース中に前車に追突したとき、ノーズが高過ぎると前車のリヤウィング基部を壊してしまい、リヤウィングが脱落すると走行に著しく危険が生じる、というのが一応の理由です。
補足: …と思ってましたが、ちょっと違いました。 追突したときにマシンが乗り上げて、ノーズがドライバーのヘルメットを直撃する恐れがあるから、でした。多分。
で、事前のデザイン予測でもカッコ悪くなるのは分かっていましたが、まさかここまでとは… フェラーリはノーズ全体を低くする方向で来ました。
う、う〜ん…やっぱカッコ悪い… モノコックの高さを下げたくないために、どうしてもなだらかな坂にならず、ガクッと落ちる段差になってしまう。 現代の空力デザインでは、車体下によりたくさんの空気を流さないとダウンフォースが生まれないため、モノコックは下げられない訳です。 フェラーリはとりあえずノーズだけは下げてきましたが、ノーズも下げたくないチームのデザインはというと、こうなる。 …なんかチ◯コとしか思えませんが… ようするに、ノーズ先端の高さに規定があるので、実質のノーズを下げたくない場合、このように余分な先っちょを付けて、そこで規定をクリアするタイプ。 そして、このテストに出走するチームの中で(2チームは欠席)遅れて最後に発表された、小林可夢偉がF1復帰するケータハムのマシンは… さらにそれを推し進めたような、極端なデザインとなりました… か、カッコ悪いとしか言いようがない… 斬新というか、何か諦めというか、とにかく、速いマシンに見えない。これはヤバイ。
一昨年の規定によって生まれた段差ノーズもカッコ悪いということで(自分はそれほどヒドイとは思わんかったけど)、昨年のマシンは段差規定はそのままに、カバーを付けて段差を隠しても良いということになったくらいで、FIAのほうもマシンの見栄えについては結構気にしているハズで、今後のレギュレーションがこのままだったら、ブサイクなマシンがずっと続くわけで、これはマズいのではなかろうか。 まあなんとなく今までの経緯から、少なくとも来年にはもう少しマシなデザインOKなルールに変わる気がします。 マシンがブサイクという理由でF1ファンが離れていくのは、興行的にNGですからね。
ある意味、そうなるのが分かっていて、マシンのデザイナーたちはあえてこういう風にしたのではないか… とりあえず、ゲームのマシンデータ作成はやり甲斐があるけど、どこまで行ってもカッコ良く見えないマシンを作るのはなんかなあ… | | | |
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