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  2008年 5月18日 
久々のイイ映画【世界最速のインディアン】
  ひる

去年の秋頃、ふと気になってDVDで観た映画です。
劇場公開は2月頃だったみたいだけど、メジャータイトルじゃないのでまったく気づきませんでした。

「気になった」と言えど、パッケージがバイクだったから、ていう単純な理由(笑
同様の理由で観た「ゴーストライダー」はサイアクでした・・・途中で観るのバカバカしくなったし。
しかし、「世界最速のインディアン」はホントにイイ映画でした。

60過ぎたニュージーランドのスピード狂の爺さんが、ボンネビルで世界最速を目指すって言う、わりと単純な話ですが、
最初は単なるフィクションかと思って観てたのに、エンドロール前になんと実話だったことが分かります。
バイクレースの歴史はGPくらいしか知らないので、もちろんこんな話初めて聞きました。
そもそも主役バイクである「インディアン・スカウト」自体、ハーレーと並ぶアメリカのバイクブランドという以上のことは、ゼンゼン知りませんでした。
だいたいからして、オリジナルのインディアンとは似ても似つかない状態になってるし。

で、この爺さん、バート・マンローの逸話としては映画の内容しか知らなかったわけですが、
一昨日、ふと本屋のバイクコーナーで立ち読みしていたら、こんな本を見つけたのです。

「バート・マンロー スピードの神に恋した男」
 
右は映画の劇場公開時に展示された実車両らしい。

おお、あの爺さんの伝記じゃないか、映画の原作でもあるのかな。
気になったので買って読むことにしました。

これを読むと、映画が良く出来ていたのが良く分かります。
アンソニー・ホプキンスの演技はまさにバートそのままに思えるし、1962年当時で既に42年落ち(!)のインディアン・スカウトの雰囲気も素晴らしく似てるし。
まあもちろん、だいぶストーリーは脚色されてるし、実際の話とゼンゼン違うトコもいっぱいあるようだけど。

はっきり言ってアメリカ流の、「まっすぐしか走れないクルマ・バイク、およびそのレース」にはほとほと興味がなかったのですが、
こういうほのぼのした歴史は大好きで、ましてやたった今、アプリリアの分解・組み立て・カスタマイズを実践してる身として、
60にもなってまだ、自作バイクで記録を夢見るバートを見ていると、なんかゼンゼン違うんですが、共感を感じてしまうというか。

映画の情報レベルでは、バートがどんなにスゴイエンジニアかは、あまり分からないのですが、(メカ好きのオヤジくらいにしか見えない)
伝記を読むと、1920年にインディアン・スカウトと出会ってから、どれほどの情熱と執念でマシンを改良し、スピードに挑んできたかが良く分かります。
だいたいからして、映画は1962年のボンネビル前後の話だけなわけで、それ以前の40年以上の歴史は全く触れられていないので・・・

手に入れた当初は87km/hしか出なかったマシンが、40年以上経った後、300km/hを超えるモンスターマシンになるくらいなので、
そりゃもう、とんでもない改造を施したとしか思えないですが。(しかも現代じゃなくて1960年代です)
現代ならノーマルの市販車で、300km/hオーバーが出せるバイクもフツーにありますが、
まだ高性能なベアリングもチェーンもタイヤさえなかった時代には、考えられない速度でしょうな。

あまつさえ、当時でも既にボロい旋盤くらいしかないガレージで、機械工学の教育を受けたわけでもない素人が、インディアンのサイドバルブエンジンをDOHCに改造したり(他のバイクの機構を付けたのではなく自作したDOHCのシリンダーヘッドだ)、オイルの潤滑に難のあるところを自分流に解決したり、自前で砂型を作ったり、シリンダーをガス管で自作したり・・・
映画にはピストンを自作してる場面くらいしか出てこなかったけど、この爺さん、結局ほとんど自作してんじゃないか・・・
う〜む、ソンケーするなあ。

こんなオレ様でも、かつてに比べれば相当自前で出来るようになってるわけで、(今回で特に)
まだまだエンジン内部やキャブレターとかは分からんし、外装部品くらいだけだけど、もっと知りたい、やってみたい、ていう気概に溢れてます。
自分で出来るようになると、ホントいろいろ楽しいからね。

まあとりあえず、今はアプリリアの完成を目指そう!
あとちょっとじゃないか。
 
 

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