2011年12月30日
| 【PC】拡張x264でHD動画をコンパクトに
| ゆうがた |
| ついにHD動画の永久保存版作成に成功しました!
前回、PV3によるキャプチャ専用PCの構築とHDキャプチャは出来ていましたが、3時間半ほどの番組から出来たファイルが、なんと140GB超。(よーするに無圧縮) PV3はリアルタイム圧縮機能が無いので、当たり前なのですが。 当然、無圧縮ではHDDから出すことも出来ず、永久保存とは言えないのでなんとかせねばなりません。
PV3形式ファイルを編集するのは、動画エディタの定番「AviUtl」用プラグインで可能ですが、高画質なままBD-Rサイズ(25GB)に圧縮する方法は・・・ なんだかメンドクサそうな方法しかないみたいなカンジで・・・そんなこんなでやる気が起きず、4ヶ月も放ったらかしでした。
シーズンオフになって少しやる気を取り戻したので、チャレンジを開始しました。 ブルーレイオーサリングは難易度が高いので、とりあえず圧縮されれば良いということで、H.264形式でPCで再生可能なファイルを作るプラグインを探す旅に。 すると「拡張x264出力」というAviUtilプラグインで、割と簡単に出来ることが分かりました。 これにNEROが配布している無料のAAC音声エンコーダを組み合わせれば、高画質・高音質のままファイルサイズを小さく出来そうです。
試しにテストで出だしだけエンコードしてみると、オリジナルと比べてほとんど劣化してないのに、1/10以下になる可能性が判明。 140GBが余裕で25GB以下に収まるという算段。これはスゴイ。 改めてH.264形式(ブルーレイビデオとか地デジとかも全部この形式)の凄さを実感しました。
ところが。 案の定、そう一回で上手く行くハズもなく。 解説ページのセオリー通りにやろうとしたものの、音声の圧縮にNEROのAACが使用できない。 AviUtilの音声圧縮リストに出てこない。 まあ、音声はMP3でいいやと思って、3時間半の動画を15時間ほど掛けてエンコードしたものの、今度はその音声が完全にズレている。 最初から最後まで同じようにズレてるなら位置調整だけで済むのですが、だんだんズレがヒドくなっていくパターン。 音声のサンプリング周波数とかその辺の兼ね合いで、昔からよくある話ですが、調整する余地もあまりないし・・・考えるのがメンドイww
とまたやる気を失いかけるトコでしたが、結局は使うx264ツールが間違っていただけでした。 単に英語版か日本語版かの違いしかないと思って、英語版を使ってましたが、日本語版でないとNERO AACとリンク出来ないだけでした。
リンク切れにイラつきながら、なんとか日本語版「拡張x264出力」のコーデックを手に入れ、AviUtlに登録すると簡単にAACも使用可能に。 その状態でテストエンコードをしてみると、何事も無く音ズレ無しの動画となりました。
ただ、そこから本番ということで3時間動画のエンコードを(やはり15時間ほど掛けて)やろうとしたら、40%ほどのところで異常終了・・・ 理由は不明なものの、オリジナルファイルが原因というわけでもなさそうなので、CPU使用率を下げて、今度はファイルを半分ずつにエンコード。 あとで2つのファイルを連結させれば、問題なしということで。
もう一度異常終了があったものの、なんとかすべてエンコードし終え2つのファイルが出来たので、それを連結させます。 ところが、AviUtilで連結や映像・音声の合成が無劣化で出来るのは、AVI形式ファイルのみなのに、2つのファイルはMP4形式。 またまたネットで調べると、ちゃんとAviUtlでMP4を無劣化連結するやり方がありました。
10分ほどであっさりとファイル連結が完了し、9GBほどのファイルになりました。 140GBがほとんど劣化なしで9GBに!! スゲー これなら他にも色々永久保存したくなるね!! (エンコード時間が恐ろしくかかるけど)
とりあえず、覚書としてエンコード手順を書いときます。
【ツール準備】 @AviUtl(最新版をゲットしておく) A拡張x264出力(auoフォルダ内のx264gui.auoとx264gui.iniをAviUtilフォルダにコピーする) BNERO AACコーデック(NeroDegitalAudio.zipを解凍し、Win32フォルダのneroAacEnc.exeを同フォルダにコピーする)
【エンコード】 @CMカット等不要箇所の削除をAviUtl上で行なう A編集メニューから「インターレース解除」を選択し、「自動」に設定しておく Bメニューの「プラグイン出力」→「拡張x264出力」を選択し、動画圧縮メニューから音声エンコードを選択する(エンコパラメータはデフォで問題なし)
【分割エンコードした場合の連結方法】 @1本目をフツーにAviUtlで開いた後、2本目を「追加読み込み」で開く A「エクスポート」→「MP4 Export」を選択して、出力先を指定するだけ
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