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  2021年 7月 3日 
【携帯回線】ahamoへ乗り換え
  ひる
4,5年ほどMineoを使用してきましたが、久々に携帯回線の乗り換えをすることにしました。

初のMVNOとして導入したMineoでしたが、まあまあ快適に使ってはきたものの、それなりに不満もあり。
回線速度はMNOが20〜50Mbps出るところ5〜10Mbpsくらいにかなり下がる上に、通勤時間帯とお昼のアクセス集中時間帯はさらにスループットが低下。
昼休みには動画もGIFアニメも開けなくなる始末。
しかしながら、Mineoにはプレミアム回線というのが存在していて、抽選に当たるとその回線に切り替え可能。
プレミアム回線はユーザ数が限られているため混雑時間にもスループット低下が起きにくいということで、2回目の抽選で当たり、
6GBの月額2400円+プレミアム回線使用料800円ほどで使っていたので、それほど不満はありませんでした。

しかし昨年7月から自宅の固定回線をJ:COMケーブル→NTT光へ切り替えたことで、自宅<->携帯間のVPNが使えなくなってしまいました。
NTT光はIPoE方式(IPv4 over IPv6)で接続しているので、携帯回線もIPv6対応してないとダメなのですが、Mineoは対応する気なし。
VPNが出来ないと外出先から自宅NASへアクセス出来ないため、この1年かなり不便を強いられていました。
WebDAVも使えないのでNASサーバの専用アプリでどうにかアクセスできましたが、動作が遅過ぎ+使い勝手悪過ぎ+開けないファイル多過ぎで使い物にならない。

携帯回線でIPv6が使えるのはMNOキャリア+ごく一部のMVNOで、複雑割引プラン+期間縛りだらけのMNOには戻る気ないし、
ごく一部のIPv6対応MVNOというのはIIJmioとかくらいで、ここはスループット激遅で有名。(平均0.1〜3Mbps)

ということでVPNなしで1年我慢してた訳ですが、ついに今年の春からMNOキャリアによる縛りなし格安プランが始まりました。
SoftBankに戻るつもりはないので、(楽天はともかくとして)NTTかKDDIかというところですが、やはり最初に発表されたahamoのインパクトは大きかった。
パケット20GBで5分までの通話が無料でテザリングも出来て海外でも追加オプションなしで使えて、もちろん縛りも一切なく2974円の1プランのみ。
しかもキャリアメールやらの不要なサービスもなくて快適な上に、オンライン契約のみなので店舗対応を好む輩が押し寄せる心配がない。
(Mineoですらキャリアメールはあって、大事な情報はそっちに送るからとか要らんおせっかいするからメーラに登録しないといけない)
後で他のキャリアも横並びプランを出してきたけど、先に出したというのはやはり偉い。

これまでNTT回線は使ったことがなかったけど、このプランなら言うことはない。
で、プレエントリーだけはしときましたが、ahamoが本体のドコモ回線と同様の速度でかつIPv6対応しているかが事前に分からず様子見をしていたら、
システム障害かなんかでMNPが受付停止となってしまいました。
いずれにしろ回線速度やIPv6対応についても情報収集する必要があったので、状況が落ち着くまでしばらく待ってから満を持して乗り換えすることに。

6/27にMineoでMNP番号を取得してからahamoへ申し込み。
6/30にSIMが送られてきて、先にMineoのAPNを削除してからSIMを入れ替えて即乗り換え完了となりました。
電話やパケット通信は問題なく使用できましたが、VPN設定をしようと思ってサイトでIPv6通信の確認をしたところ、なぜかIPv4しか使ってないと出る。
特にIPv6用の設定項目もないためググったところ、ドコモの収容施設によってはIPv6対応してないこともあるという恐ろしい記述が。
しかし「IPv6シングルスタック検証APN」という試験環境を7/1からドコモが開始するというニュースを発見し、1日前だったもののAPNをダウンロードできたので適用。
その結果、ちゃんとIPv6接続出来るようになりました。

これでやっとVPNの前準備が整ったので、まずはテストとしてWebDAV設定から。
自宅ネットワークにはDDNSを設定済なので、iPhoneアプリ「FE File Explorer」からDDNSのURLで自宅NASに繋いでみると、ついに外からのアクセスに成功。
(これまではDDNSで自宅ネットワークまでは行くものの、IPv4ポートが開いてないというエラーが出て先に行けなかった)
これに気を良くしてiPhoneの「OpenVPN」アプリで接続を試みるも、これは簡単にはうまくいかない。
まあ結果的にはうまくいきましたが、イマイチ自分が理解してなかったのもあって解決まで時間がかかりました。

そもそも自宅内にVPNサーバを立てないといけない訳ですが、IPv4でVPNしてた頃はASUSルータに初めからある機能でそれを実現していました。
VPNにはPPTPやL2TP、IPsecやGRE等いろいろ方式がありますが、ASUSルータとiPhoneがどちらも対応しているのはOpenVPNだけでした。
OpenVPNは設定方法が比較的難しい(認証ファイルをサーバ側で生成してクライアント側に読み込ませる必要がある)のですが、ASUSルータでは認証ファイルの生成が超簡単だったためちゃんと手順を理解しておらず、過去の環境のままOpenVPN接続しようとして失敗してました。
既にASUSルータは使ってない(IPoE設定がないので使えない)のでVPNサーバもない状態なのに、あるものと仮定して接続を試みていました。
そりゃ繋がるはずもない。

まずはVPNサーバを立ててやらないといけないので、いろいろ調べてNASサーバOSの中に立てられることが分かりました。
但しNASの標準機能ではなく専用アプリを導入する方法で。
「VPN Server」というそのまんまの名前のアプリを落としてきて設定を施します。
このアプリはASUSルータよりも高機能でPPTPやL2TP(iPhoneで使える)にも対応しているため、面倒くさいOpenVPNより簡単じゃんと思って試してみるもうまくいかず。
これは後で分かりましたが、IPv6環境ではPPTPやL2TPで使う固定のポート(1723や1193)をマッピングできないから。
(IPv6ではグローバルアドレスを他人と共用していて、プロバイダ側でNATすることで分割しているため一部のポートしか使えない)
なのでIPv6環境ではVPNは使用できない、と光回線の使用条件に書かれている訳です。

ところがOpenVPNは固定ポート番号がなく自分が利用できるポートを自由に設定できるのです。(Openの名のとおり)
そこでまずは自分が使えるポート番号を確認し、ルータ側で任意のポート番号をNAT設定し、NASのVPNサーバでそのポートを割り当てた上で認証ファイルを生成。
さらにそのファイル(ca.srt、ssl.srt、ssl.keyの3つ)をメモ帳で合体させて「〜.ovpn」ファイルを作成。
そのファイルをNASに置いてローカルネットワークからiPhoneのOpenVPNアプリに読ませることで・・・ついにiPhoneからVPN接続成功。1年ぶりです。

しかし間違いなくVPN接続出来ているのに、今度はNASドライブにアクセスできない。
別メーカーのNASでは、VPNサーバにそういう設定(ローカルドライブアクセス)があるらしいが、ASUSTORにはない。
で、これまた調べたところ、どうやらVPN下ではNAS等のローカルデバイスへのアクセスにDNSが使えずIP直打ちが必要とのこと。(IPv4では行けてた気がするが)
「FE File Explorer」では「AS6102T」とかのサーバ名で接続設定を作っていたため、IPアドレスに修正して試したところ案の定うまくいきました。
いやいや、いろいろあるものだわ。まあうまくいったから良かったけど。

ともかくもこれでやっと、1年ぶりに外から自宅LANへのVPNが実現。
特に新しいことが出来るようになった訳ではなく、以前出来ていたことがまた出来るようになっただけですが、1年間使えなかったので感慨深いです。
 
 

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